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【スト6】はいあがりマスターキャミィ(5)マリーザ対策らしき何か

 レートは1300台辺《あた》りまで回復したが、コンボ精度《せいど》は逆にだいぶダメな状態だ。立ち回りや差し合いがまだ研究中《けんきゅうちゅう》に近いのもあって、意識がコンボの安定にあまり向けられていないか。まあ、ちょうど良いので、ここらで訓練《くんれん》を積《つ》みたい。

 さて、今回は対マリーザ戦。対策《たいさく》の話をしてみますか。深い話はあまり出来ないかもしれませんがね…。

ストリートファイター6 はいあがりマスターキャミィ(5)マリーザ対策らしき何か

 開幕《かいまく》、いきなり溜《た》めグラディウスを食らう。グラディウスは力攻めだけで無く対空にも使える、かなり便利な技か。

今回使われたのは、生《なま》ラッシュをキャンセルしての溜めグラディウスか。
後出し可能なのが生ラッシュの異常な強さだ。

 ともあれ、溜めグラディウス対空に対しては、まあ、飛び込みで大振りな技を使わない、みたいなのが有りますが…、それでも失敗する事が有るのは、開幕を見てもらえばお分かり頂《いただ》けるかと。

 このように、対マリーザ戦は、だいぶ運任《うんまか》せのゲームになりやすい印象《いんしょう》だ。なので、いかに運ゲーの要素を減《へ》らすか、が、対策の要点となるか。

 まず、基本は、接近して小技を当てるか、投げるか、で、押す。小技を振るのはアーマー技に対してはそこまで危険では無く、投げは基本的にはアーマー技や当身技《あてみわざ》を無効化《むこうか》するので、対マリーザ戦では多めに狙《ねら》いたいか。

小技を当てて投げとか、小ストライクで足元《あしもと》をふんで投げとか。
変化を付けたいのは有る。

 なお、ストライクは基本的にはグラディウスのアーマーで取られるが、足元を踏《ふ》めば取られない。まあ、ちょっとでもズレると自分が危険になりやすいので、あまり狙《ねら》いたい技術では無いかもしれない。不安定でも良いからハデな攻めを楽しみたいならアリか。

 ともあれ、対マリーザ戦は近距離《きんきょり》での小技や投げ勝負に持ち込《こ》むのが攻めの基本か。逆に、マズイのは、やや近めの中距離くらいの間合いで技を先に振《ふ》る事か。マリーザ相手にこの距離で仕掛《しか》けるとかなりの運ゲーになる。つまり、マリーザには、足払《あしばら》いを空振りさせるファランクスが有り、逆に、足払い系以外の攻撃を取るみたいなグラディウスも有り、打撃技全般《だげきわざぜんぱん》を返すみたいな当身技も有るので、この間合いでは、何を振っても、相手の動き次第《しだい》では負けやすいし、負けた時の損害《そんがい》も大きくなりがちだろう。マリーザは中パンチ系も強かったはずなので、それにうっかり当たると体力が一気に消し飛ぶ感じだろう。この展開《てんかい》は避《さ》けたい。

 さて、ラウンド2。開幕、グラディウスぶっぱなしにうっかり当たってしまい、そのまま力押しでメチャクチャにされてしまう。これがマリーザ側の望《のぞ》むような展開《てんかい》だろう。このまま起き攻めで破壊《はかい》される流れだ。

グラディウスを振り回す→起き攻めで生ラッシュ大パンチからのコンボ→起き攻めODスクトゥム。
スクトゥムはコマ投げなのでガードしてもダメ。
マリーザの典型的《てんけいてき》なセットプレイだろう。

 このままではかなり負けやすい状況《じょうきょう》だ。しょうがないので、ODキャノンスパイクで画面端脱出《がめんはしだっしゅつ》。これだけで逆にこちらが相手を画面端へ追い込む状態になるのもキャミィの強い所か。カッコいい入れ替《か》えコンボは大型調整《おおがたちょうせい》で消されてしまったが、こちらはまだ健在だ。

 とは云《い》え、体力的には絶望的《ぜつぼうてき》だ。しかし、ウロウロして様子《ようす》をうかがい、しゃがみ中キック! からの、キャンセルラッシュ。

いわゆる「中足ラッシュ」と云うやつで、これがキャミィの主力技だ。

 一年目のキャミィには「中足ラッシュ」「キャノンストライク」「大キック」と云う三大技が有り、これらがまとめて「ハッピーセット」と呼ばれていたのだが[*]、大型調整《おおがたちょうせい》によるナーフ、つまり、弱体化により、中足ラッシュ以外のハッピーセットは基本だいぶ弱くなった。ハッピーでは無い…。

 とは云え、中足ラッシュはいまだ健在。さらに、コンボのシメに大スパイラルアローを使う。この後、起き攻めで小キックフレーム消費からの下大パンチ持続重《じぞくがさ》ねが典型的だが、ここは小キックからの垂直《すいちょく》飛び!
 

投げ抜けはダメと云われやすい原因《げんいん》がこの辺りだろう。
マリーザ側は、この垂直飛びで投げシケ狩《が》りされ、
ここから大き目のコンボが入る。

 なお、先読み的《てき》な垂直飛びは、マリーザの大振りな地上技に対してもまあまあ有効《ゆうこう》かもしれない。個人的には立ち回りでの垂直飛びは好きでは無いが、力押しに対して無策《むさく》で負けてしまうくらいなら、やった方がマシか。

 さて、投げシケ狩りコンボの後の起き攻めは…。

ODフーリガン投げ!
相手が対策を知らずにガードしていれば必《かなら》ず命中させる事も可能だ。
 
そして、追撃《ついげき》で、クリティカルアーツ。まさかの三タッチで逆転勝ち。

 ODフーリガン投げSA3は、こんな風に「自分が追い詰《つ》められた状態で使う」のが定石《じょうせき》だ[*]。基本、おみくじ技なので、自分が有利な時に使うのはもったいない、と云う考え方のようだ。つまり、追い詰められている状態なら、どうせこのままだと基本負けだから、最後にサイコロを振って逆転を狙うのはアリ、と云う感じか。現状での私は自分が有利な時にも使うが、将来的《しょうらいてき》には分からない。

 ともあれ、これで勝利。次の対戦はすでに説明した事の実践《じっせん》が主《おも》か。ラウンド1の最初《さいしょ》ではキャミィ側の動きが空回《からまわ》りしている印象《いんしょう》だが、途中《とちゅう》からキャミィ側が攻勢《こうせい》に転《てん》じる。マリーザを画面端へ追い込んでからの飛び込み、からの、何もせずに着地して、投げ! これを俗《ぞく》に「すかし投げ」と呼《よ》ぶ。

すかし投げはマリーザのグラディウス対策としても有効か。

 ちなみに、投げの代《か》わりに下段攻撃《げだんこうげき》を出して相手を崩《くず》す「すかし下段」も有る。奇襲技《きしゅうわざ》みたいなものだが、対戦格闘《たいせんかくとう》ゲームにおける基本的な崩し手段として覚えておくと良いかもしれない。

 さて、その後、インパクト返《がえ》しに成功するも、その後のコンボの締《し》めを失敗して恥《はじ》。SA1で締めても倒し切りが出来無さそうな上に、SA1が当たるか微妙《びみょう》な状態だったせいで混乱《こんらん》したか。危《あや》うく負ける所だったが、相手の起き攻め生ラッシュの出始《ではじ》めにSA1を当てて勝利。

生ラッシュといえども、出始めには分かりやすいスキが有る…はず。
また、キャミィのSA1はマリーザに対するカウンター技として超優秀だ。

 カウンターは有力なマリーザ対策だろう。なぜなら、マリーザの技は大振りなので、見てから返しやすいのだ。とは云え、カウンターを入れる側は、基本的には、けっこうな反射神経《はんしゃしんけい》とすばやい判断力《はんだんりょく》とを必要とするだろうから大変そうだ。とは云え、キャミィのSA1なら、グラディウスだろうが、ファランクスだろうが、アーマー技だろうが、当身技だろうが、まとめて返せるので、だいぶ楽になる。これも対策として覚えておいて良いだろう。

 さて、ラウンド2は、これまで説明したような動きがだいたい決まって超優勢。ただし、コンボが妙《みょう》に安かったり、自分からバーンアウトしたりして危《あぶ》なっかしい。こんな所もマスターキャミィとしてはだいぶ未熟《みじゅく》だ。

 とは云え、最後はマリーザを画面端へ追い込み、そこへ飛び込む。対して、マリーザはSA1をリバサでぶっぱなしてきたが、空振り。
 

これくらいの距離で飛び込むと…。
SA1をリバサで撃たれても、背後《はいご》へ着地するので…。
当たりません。
後ろから追いかけてコンボでシメ。

 とは云え、この時、リバサSAでは無く、普通にガードされて反撃されていたら、こちらが逆に画面端へ追い込まれる側になり、しかも、こちらはバーンアウトしているので、だいぶ危険な状態になっていたかもしれない訳だ。せっかくのパーフェクトが台無《だいな》しになりかねないムダな危険行為《きけんこうい》と云うべきか。ここからレートを躍進《やくしん》させたいなら慎《つつ》しむべき択《たく》かもしれない。

 とは云え、このような個性的《こせいてき》な動きは、観《み》ていて面白くはあるかもしれない。最近では、対戦格闘ゲームを自分でやるのでは無く、観《み》て楽しむ人たちも多そうな風潮《ふうちょう》を感じる。

 それに、自分自身も、正直《しょうじき》、このゲーム自体《じたい》には壮絶《そうぜつ》な飽《あ》きを感じている。ならば、自分自身が、個性を尊重《そんちょう》した冒険《ぼうけん》をして面白さを引き出すのは悪く無い事かもしれない。プロは手堅《てがた》くやらないといけないかもしれないが、強さに加《くわ》えて、自分や相手や観客を喜《よろこ》ばせるような妙技《みょうぎ》を見せるのも、また、一つの道かもしれない。まあ、勝ち最優先《さいゆうせん》の時にはやはりやりづらいとは思うが、工夫《くふう》を大切にしたいとは思うかな。

 では、今回はこの辺《へん》で。よろしければ、フォローや高評価《こうひょうか》をおねがいします。サヨナラ。[了]

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*この記事は対戦格闘ゲーム『ストリートファイター6』を取り上げるものであり、その関連商品を宣伝するものではございません。また、この記事は以下の基準に則《のっと》って作成しております。

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<更新履歴>
2024/8/31:微修正。