キラキラ年賀状と2024闘いの記録
「今年も年賀状たのみますわー」
お茶を飲んでいた我がオカンの口から耳を疑うような言葉が飛び出したのは、先日の昼下がりのこと。
??
「ネンガジョウ タノミマス ?? ネンガジョウ ?? 年賀状ってか?!」
もう聞くことがないと思っていたこの言葉。モヤモヤイライラしつつ、何度か頭の中で反芻してみるが、すんなりと飲み込むことはできなかった。
一体、この人は何を言っているのだろう。
去年、ワタシは確かに「今年で最後にするから」と、まさに同じ部屋でその言葉を聞いた覚えがある。
「は?去年、『今年で最後にするから~』って言うてたやん」
と言い続けるワタシに対し
「いや、年賀状やめるとかそんなこと言ってないし」
と言い張る我がオカン。
いや。そんなことはない。絶対に聞いた。
と思い、去年の年末の記事を引っ張りだしてきたところ、なななんと。数年前から、年賀状やめるやめる詐欺により、ただでさえ乱れがちな年末の心を乱されていたもよう。
記事を読み返してみると、去年は子に下請けとして年賀状作業をぶん投げることにより、このミッションをなんとかクリアしていたらしい。すっかりさっぱり忘れてたし、なんなら怒りのパワーを駆使しつつ自分でやったった感まであるのが怖いところ(←
たった一年前のことなのに……。ポンコツの加速度えげつない……。
と、乱れに乱れた心に追い打ちをかけても仕方がない。気持ちを切り替えよう。
記憶にちょっと難があることが判明したけれど、でもでも。絶対に聞いた。年賀状は今回で最後。これは覚えてる。絶対に言うた。
しかし、「去年、これで最後って絶対言うた」と何度言っても「そんなことは言っていない」と言い張るオカンに対して、ワタシはふといいことを思いついた。折衷案を提案してみよう。
「松平健のキラキラ年賀状でええか?大人気らしいし」
そういいながら、ワタシはスマホで検索したマツケンのキラキラ年賀状の画像オカンに見せつけた。これならばワタシもご機嫌で用意してさしあげようではないか。
このマツケンの年賀状を初めて見たとき、ビビッときた。どれくらいかというと、衝動的に100枚注文しようとしたくらい。それくらいビビッときたのだ。
しかし、我が家はもう年賀状を送らない。だから、こんなにも心躍るマツケンの年賀状なのに、残念ながら大量購入することはできないのだ。
でも、オカンの年賀状をこのマツケンにするなら、合法的にマツケンのキラキラ年賀状を手にすることができるではないか!
しかも、最低でも50枚!!
これぞWin-Winの関係。素晴らしい。我ながらいいアイデアではないか。
が、しかし。ホクホクするワタシに対し、オカンは顔を背けながらこう言った。
「イヤやわ」
なんでやねん。
こんなにご機嫌でキラキラで、なんなら素晴らしい一年を呼び寄せてくれそうな、縁起のよさそうなゴージャスな松平健がお気に召さないですと?!
ほんま意味わからん。
そもそも我が家は年賀状もう出してないし、自分のところの分くらい自分で用意してくれよ?
っていうか、去年よそから来てたおたくの年賀状、かなりの数に「年賀状はこれで最後とさせていただきます」って書いてあったよ?
それに、一言だけでも自筆でメッセージを書くのならともかく、定型文と名前だけの年賀状って、出す意味ある?なんの見栄ですのん?
せめてせめて。百歩譲って、年賀状本なりなんなり買ってきて「この絵でよろしく」くらい言ってくれたなら、ワタシの気持ちも今よりは前向きになるかもしらんけど、テンプレ探すところからとかやる気が出るわけなかろうが!
と心の中で叫びつつ、ワタシはその会話をうちきった。
そして彼女は帰っていったのだけど、印刷用の年賀状はもらっていない。
(ちなみに「帰っていった」のワケはコチラに↓)
ああああああああああああああああああああああああ。
なんなん。ほんまなんなん?
ということで、子にぐちぐちと愚痴ってみることに。
「絶対に去年、今年で年賀状最後って言うてたでな?なんなん?去年も年賀状買いに行くところからやらされたのに。今年も年賀状置いていかんかったであの人。もう、年賀状頼まれたっていうこと自体、覚えてないってことでスルーしてもいいと思う?」
とぐちぐちぐちぐち言ってみたところ
「とはいえ、しばらくしたら電話かかってくるんちゃいますのん?」
とまっとうな意見が返ってきた。
「じゃぁ、それがなかったら忘れてたことにしてもええかなぁ」
と、親らしからぬことを子に提案してみたところ
「まぁ、それやったらええんちゃいますのん?」
と肯定的な意見をもらえた!決めた!次なんか言われるまでノータッチ!!!絶対にノータッチ!!
生まれた時から今の今まで反抗期と、ワタシに対してそう言ったことを後悔するがよい!!!!
ということで、心がとげとげしている今日この頃。
「年賀状はもう作ってくれましたやろかー」
まだ電話はかかってきていないけど、ワタシの頭中で繰り返されるオカンの声を全力で無視しつつ。
着信拒否……シタイナァ……(←