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シイタケ栽培キットが我が家にやってきた

先日、家人あてに大きめの荷物が届いた。
ウキウキと段ボールを開けている家人の後ろから覗き込んでいると、箱から出てきたのは

「森産業株式会社」の「もりのしいたけ農園」

そう、シイタケ栽培キットだった。


アイツついにやりやがった。


結構前から欲しがっていたのは知ってたけど、最近なにも言わなくなっていたから油断した。なんで急に思い出したんだろう?と、最近の家人の発言を思い返してみる。

「畑のトマトの肥料を買ったけど、発送7月とか間に合わんやん」
「間に合わんから、他のところで買ってみた」
「防虫ネットを立てる棒がさ~」

家人はここ数年、畑を借りて週末は畑通いをしている。なるほど。肥料だのなんだのを探しているときに、おすすめか何かで出てきて思い出したんだな。

納得

そして、箱を開けた家人は子に「頑張って育てるねんで☆」と、シイタケを丸投げしていた。

その行動すら 想 定 内


そして素直に説明書を読み、シイタケ栽培キットの準備をし始める子。

いつまでたっても素直だ。
ワタシには1ミクロンも存在しないその素直さがとても眩しい。


そんなこんなで、洗面所でいそいそと準備をしに行った子。本体を水洗いして、30分くらい水に浸けたら準備完了らしい。

30分後、洗面所のシイタケ栽培キットは、リビングに運ばれてきた。

「なんか、夏はエアコンのある部屋で涼しくしとかなあかんらしいわ。どこに置く?」


廊下に設置したいところだけど、廊下はドアを閉めてしまうのでエアコンの恩恵にあずかれない。となると、リビングか家人の個室か。

ワタシとしては家人の個室に入れてしまいたいところだけど、家人は嗅覚が過敏なので、シイタケ臭とは一緒に眠れないような気がする。

寝られないだけならともかく、くさいだの寝れないだのうるさいのはまっぴらゴメン。なので、あきらめてリビングに設置することにした。


のはいいけど、このシイタケ栽培キットなかなかの大きさである。


原木(にあたる本体?)はワタシのふくらはぎくらいの太さがあり、高さも15㎝くらいはあるかな。で、その本体を入れておく「キノコ栽培容器」というプラスチックの容器が大玉のスイカくらいの大きさなのだ。

「何気に邪魔よね」
「でかいもんな」

と小声で子と感想を述べていると、家人がウキウキとやってきた。

「おぉー!いいやんいいやん。で、名前何にする?」


??え??

シイタケに名前いる?


ぶっちゃけ、名前はいらないような気がする。

付けるとしたら「シイタケオ(略して タケオ)」がワタシの中では最有力候補だ(←
でも、家人があまりにもウキウキしてるので他の名前を付けることにした


「んじゃぁ、タロウ(家人の名前(仮名))で。」


その後、タロウ(シイタケ)はゴミ箱があった場所に置くことで落ち着いた。

「そこ、タロウ(シイタケ)おるからゴミ捨てたらあかんで」
「あぁー、タロウ(シイタケ)ちょっと邪魔やわー」

そんな会話を聞くタロウ(家人(仮名))は


「シイタケのこと言ってるんか、自分のこと言われてるんかわからんわ~」


とちょっと嬉しそうであった。


(゚Д゚)ノ うれしいんかーい


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