記事一覧

世にいう名作を読みました。

以前の、探していた読みたかった本というのがこちら。 ずっと名前は知っていて、それまでは興味を持たなかったのだけど、 ふと何かのフリー雑誌と先輩のインスタで紹介され…

ももも
11か月前
1

コミュ力がもてはやされる世の中で。

「御社の求めているコミュニケーション」 が 「理不尽を飲み込めること」 だったら最悪だな。 「コミュ力」がもてはやされる世の中で、コミュ力って一体何なんだ、と問う…

ももも
11か月前
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タイトルって大事。

周りの友人たちが、「人生のそばにずっと置いておきたい。」「何年かたってまた読み直したい。」など、こぞってこの本を愛読書だと語っていて。 巷でも話題になっていて、…

ももも
1年前
1

みんな、みんな

本当は全然違う本を読みたかったのだけれど、 探している途中に、図書館におすすめされたこの本を手放せなくなった。 ちょうど、仕事で理不尽だな〜と思うことがあって、 …

ももも
1年前

自分の言葉で説明できますか。

「オーガニックって何?」と聞かれた。 私は答えられなかった。 なんとなく自然っぽいもの? 紛いなりにも食や農に興味を持って来たものとして、ちょっと恥ずかしかった。 …

ももも
1年前
3

なんとなく灰色に包まれたイメージ

ちょっと薄暗い、アンダーグラウンドな雰囲気の、 でも素敵な人たちが集まってきそうな、 美味しい食べもので満たされてそうな、 そして私が、こんな場所開きたいって思う…

ももも
2年前

こんなもんで、 よくない。

「こんなもんでいいでしょ」という仕事の数々が、 人の心を廃れさせる。 自分なんか大切にされていないんだ、という感情はつらい。 「仕事は丁寧に越したことはないよ」、…

ももも
2年前

サード・キッチン

多分タイトルに惹かれて。 サードプレイス的な、そういう空間の話なのかと思ったら小説だった。 小説を読むのは久しぶりだったんじゃないかな。 はじめ、手に取るようにわ…

ももも
2年前
1

じめじめ

社会人が始まった。 「最近どう?」という質問がつらい。 別に楽しくもない、辛くもない、大変でもない、忙しくもない。 ただ時間に流されているだけ、という感じ。 久…

ももも
2年前
1

ぐるぐる

父の本コーナーにあって、ずっと目には入っていたもの。 たまたま何かの雑誌で、誰かがこの本を昨年1だったと言っていて、ふと読んでみることにした。 私が本を読むきっ…

ももも
3年前
1

やっと読み終わった

何度この本をあちこちの出先に持っていき、読まずに帰ってきたことか。 思い通りに行かないこと、つい誤った判断してしまうこと、人にはそういう癖があるんだって理…

ももも
3年前

まじで断片的。

にわか文系大学生が一度はどこかでふと考えたことのあるようなテーマを、そんな見方もあるのか〜と見せてくれる。 たとえば、他者との出会いという「暴力」につい…

ももも
3年前

愛するということ

について考えたくなるクリスマス前から読み出して、 お正月明けまでかかってしまった。 手厳しーい先生の講義を聞いている気分。正解は教えてくれない。自分でやって…

ももも
3年前

結局なんとなく自然っぽいパンを買いました

地域の中で「腐る経済」を循環させる。 「借菌」とか、「菌遊系」とか、言葉遊びのセンスが面白い。   パンを、生産と消費をつなぐ手段として捉えているのも素…

ももも
3年前

赤色にトンボが飛んでいるカバーと共に

留学に行く前に、友達から「サラバ!」ともらった本。 別に題名にバイバイの意味を掛けたわけではなく、その子が好きな本から選んでくれたらしい。 本もブ…

ももも
3年前
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『自分の仕事をつくる』も読みたい

心に残ったのは働き方の話。 手間は愛。人が育つ仕事を。 それと、 「美味しい店をたくさん知っている人より、美味しいご飯をつくる人のほうがかっこいいだろう…

ももも
3年前

世にいう名作を読みました。

以前の、探していた読みたかった本というのがこちら。 ずっと名前は知っていて、それまでは興味を持たなかったのだけど、 ふと何かのフリー雑誌と先輩のインスタで紹介されていて、心が向いた。 子どものころ、よく図書館に行っていて、 やっぱりこの本は何度も目に入り、タイトルを見てきたけれど、 その頃はなんだか読む気にならなかったんだよな。 もしかしたら、1度手にとってパラパラと読んだことはあるのかもしれないけど、 最後までは行き着かなかった。 おそらく、そのタイトルからなんだかメ

コミュ力がもてはやされる世の中で。

「御社の求めているコミュニケーション」 が 「理不尽を飲み込めること」 だったら最悪だな。 「コミュ力」がもてはやされる世の中で、コミュ力って一体何なんだ、と問う本。 コミュニケーションのゴールが、「楽しく日々を送ること」なら、 たくさんの人とコミュニケーションを取る必要あるのだろうか。 という疑問が湧いてきた。 「楽しい」日々を送るために、自分と価値観が違う人との交わり、コミュニケーションって必要なのかなあ?すごく狭い、たとえば家族と大好きな友達とだけ生活していく、とか

タイトルって大事。

周りの友人たちが、「人生のそばにずっと置いておきたい。」「何年かたってまた読み直したい。」など、こぞってこの本を愛読書だと語っていて。 巷でも話題になっていて、ずっと興味はあった本。 でも、引っ越してきたばかりの図書館で借りようと思ったら、 なんと予約は50人待ち。 とんでもない、と思い、一気にその新しい街、 人口の多い都会?が嫌いになった思い出。 それからあっという間に1年も過ぎてしまった。 ふと、やっと、そういえば読んでみようと思って検索していると、 なんと蔵書数は5

みんな、みんな

本当は全然違う本を読みたかったのだけれど、 探している途中に、図書館におすすめされたこの本を手放せなくなった。 ちょうど、仕事で理不尽だな〜と思うことがあって、 人間関係とか、友だちって何なんだろうってところを、考えたいな〜と思ったのだと思う。 その日は嫌なこと何も考えず、とびきり自分を甘やかそうと思って、 ずっと気になっていた雰囲気がとっても素敵なカフェで読むぞと決めた。 お店の方の、丁寧に刻まれたシワと笑顔。 「ごゆっくりどうぞ」と、これはきっと本当に心から言ってく

自分の言葉で説明できますか。

「オーガニックって何?」と聞かれた。 私は答えられなかった。 なんとなく自然っぽいもの? 紛いなりにも食や農に興味を持って来たものとして、ちょっと恥ずかしかった。 年始になんとなく図書館で見かけたこの本。 これを読めば、あの質問に答えられるようになるのではないか、 そう思って手にとった。 そういえば、私の新年の目標は、2週間に1回は図書館に行き、雑誌や本を読むこと、にしている。 返却期限が2週間だから、ちゃんと守ろうね、という意味でもある。 図書館に行くと、自分が知らな

なんとなく灰色に包まれたイメージ

ちょっと薄暗い、アンダーグラウンドな雰囲気の、 でも素敵な人たちが集まってきそうな、 美味しい食べもので満たされてそうな、 そして私が、こんな場所開きたいって思うような、 そんなたまり場の本棚で見つけた一冊。 「おいしい」は1つの側面、評価軸だけではないことが学術的?に取り上げられていて、卒論のときに欲しかったな〜と。 あと面白かったのは、分業化と効率化の話。 作り手と食べ手、といったことだけではなく、 栄養の面まで、 たとえば栄養補給食とか、カロリーゼロとか、 あと噛

こんなもんで、 よくない。

「こんなもんでいいでしょ」という仕事の数々が、 人の心を廃れさせる。 自分なんか大切にされていないんだ、という感情はつらい。 「仕事は丁寧に越したことはないよ」、 という母の言葉と重なる。 ひとのためでもあり、自分のためでもある。 こんなもんで、が溢れた世の中にはしない。 もう1つ、「見る」こと。じっくり観察すること。 そうすると、よく見れるようになること。見方が変わること。 そのとおりだと思う。謙虚に、じっと見る、ことを意識したい。 最後に、私たちは会社に仕事を買

サード・キッチン

多分タイトルに惹かれて。 サードプレイス的な、そういう空間の話なのかと思ったら小説だった。 小説を読むのは久しぶりだったんじゃないかな。 はじめ、手に取るようにわかる留学生の窮屈さ、焦り。 思い描かれ、みんなに応援されたようなキラキラの毎日なんかじゃなくて、 自分がちっぽけに思え、縮こまって、卑屈になりながらもなんとか生きる日々で。 そんな中での人との関わりが、たとえそれが小さくても本当に暖かくて、涙が出るくらい嬉しくて。 留学時代をたくさん思い出しながら、 私だけじゃ

じめじめ

社会人が始まった。 「最近どう?」という質問がつらい。 別に楽しくもない、辛くもない、大変でもない、忙しくもない。 ただ時間に流されているだけ、という感じ。 久しぶりに、懐かしい大切な友達と話す機会を得た。 嬉しさと、正直話すことがないという、いけてない自分がばれてしまうことへの焦り、隠したい気持ちとだった。 恐れていたよりも、お互いあまり変わっていなかった。 ふたりともきっと贅沢なくらい、自分の人生について考えて考えている途中なのだろう。 私たちに、カーっと晴れた太

ぐるぐる

父の本コーナーにあって、ずっと目には入っていたもの。 たまたま何かの雑誌で、誰かがこの本を昨年1だったと言っていて、ふと読んでみることにした。 私が本を読むきっかけなんて、そんなもん。内側から湧き上がる何かより、他者からのすすめとかに影響されまくる。 タイトルから、何か重い生と死の話とかかと思っていた。 もっと爽快で闊達で、明るいものだった。 本の内容で1番勉強になったのは、役割の固定化の話。例えば病人と健康な人、患者とカウンセラー。正解っぽいコミュニケーションにと

やっと読み終わった

何度この本をあちこちの出先に持っていき、読まずに帰ってきたことか。 思い通りに行かないこと、つい誤った判断してしまうこと、人にはそういう癖があるんだって理解しておくこと。 恣意の一貫性最初のアンカーが大切だから、はじめてのひとり暮らしの家賃は抑えておこうと思った。 やりがいとお金の話かねてから、自分でやりたくてやるのはいいのに、そこにお金が発生してしまうとやる気をなくすのはなぜだろうと思っていた。 社会規範と市場規範は両立せず、ひとたびお金の

まじで断片的。

にわか文系大学生が一度はどこかでふと考えたことのあるようなテーマを、そんな見方もあるのか〜と見せてくれる。 たとえば、他者との出会いという「暴力」について。その対処法を「他者と出会うことの喜びを分かち合うこと」(187)に見出そうとしていたり。モヤモヤ考えていることのヒントが散らばっているような本かもしれない。 さすが社会学者さん、出会う人、話を聞く人の幅が広くて、それぞれの語りがめっちゃ面白い。声が聞こえてくるような関西弁のリズムに、思わずニ

愛するということ

について考えたくなるクリスマス前から読み出して、 お正月明けまでかかってしまった。 手厳しーい先生の講義を聞いている気分。正解は教えてくれない。自分でやってみるのじゃ〜。 「たがいに夢中になった状態、頭に血がのぼった状態を、愛の強さの証拠だと思いこむ。だが、じつはそれは、それまでふたりがどれほど孤独であったかを示しているにすぎないかもしれない」(p.15) ぎくり。 「愛は落ちるものでなく自分の意思で踏み込むもの」 「自分のことを

結局なんとなく自然っぽいパンを買いました

地域の中で「腐る経済」を循環させる。 「借菌」とか、「菌遊系」とか、言葉遊びのセンスが面白い。   パンを、生産と消費をつなぐ手段として捉えているのも素敵。 マルクスの資本論があちこちの裏付けになっているから、納得感もある。 「小さくてもほんとうのことがしたい」 私も人生の中で、何かの「声」を聞ける人になりたいと思っている。 パン職人さんも、「菌」の「声」を聞く人なんだなぁ、 「菌」の世界から日々自然に触れている人なんだなぁ、 かっこいいなぁと思っ

赤色にトンボが飛んでいるカバーと共に

留学に行く前に、友達から「サラバ!」ともらった本。 別に題名にバイバイの意味を掛けたわけではなく、その子が好きな本から選んでくれたらしい。 本もブックカバーもすごく悩んで考えてくれたと聞いて、嬉しくてこのまんま海の外へ持っていった。 なんとなく、すぐに読む気にはなれなくて。 けど一度、どうしても眠れない夜に読み始めてしまった。 書き方の皮肉っぷりが面白くて、ページをめくる手が止まらなかったんだけど、なんだかそれは自分の世界に

『自分の仕事をつくる』も読みたい

心に残ったのは働き方の話。 手間は愛。人が育つ仕事を。 それと、 「美味しい店をたくさん知っている人より、美味しいご飯をつくる人のほうがかっこいいだろう」(p.241) という言葉。 やさしい消費と、小さな生産をして生きていきたいなぁ。 西村佳哲(2020)『ひとの居場所をつくる ランドスケープデザイナー田瀬理夫さんの話をつうじて』ちくま文庫。 2020.10.4