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おんがくのおしえかた 10

バンドマンは何故DTMが苦手なのか

バンドマン DTMを習いに来る

バンドをやっているという人がDTMを習いに来るという傾向は昔からありますが、もって半年。さもすると3ヶ月で辞めてしまいます。ごく最近、辞めていった生徒に会う機会があり、その辺りの話を聞くことができました。バンドマンの意外な本音が聞けて楽しかったので記事にしようと思った次第であります。

バンドマンさん、(Aさん)は現在47歳。アパレル系で働いています。家族もいますが、単身赴任中で、若干寂しい思いをしているようです。DTMを習いに来ました。都会に居た頃はバンドを組んでいたらしく、結構な頻度でライブもやっていたそうです。Youtubeなどでアゲられている映像を見ると、かなりのやり手のようです。Aさんはギタリストですがボーカルらしいこともしているようで、かなりの腕前です。

DTMを習いたい、というきっかけは何だったのか?と聞くと「作曲をもっとしっかりやりたかった」と言いました。DTMを作曲装置としての側面で見ていたようです。

習い始めるまでは、魔法のように曲が作れると思っていた

パソコンを仕事で使う、程度のAさんは、音楽制作でPCを使うらしい、くらいの知識しかありませんでした。習い始める前にいろいろな動画を眺めて、あっという間にできていくのを見て、自分にも出来たら良いなと思っていたそうです。地方へ単身赴任が決まり、バンドの継続ができなくなったため、一人でも音楽ができればいいなと思ってDTM教室の門を叩いたのです。

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