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最初は草上の昼食のことを考えていたんだけどトレイシーも裸だったな...

なかなかなにかのテーマのあることを速く書くのは困難なんだけど、書けるんなら速く書きたい。もう、10分とかで書いてしまいたいし、それでとりあえずは投稿してオッケーだぞというところにまで行ってくれるとありがたい。すごい他人事みたいだがそうするにはそうなるように自分で工夫しなくてはならないんだけど。今のところ、そんな短時間にはい一丁アガリ、ということはできない。まあ、できないからできる様にしかやっていない。でも速く書けるんなら書きたい。誰でも、そうか。

というのはやっぱり何かを書いて(さらに、見せる)という行為は自分を不安定にさせるなと。それでもなんとかどうにかここにアレコレ書き始めて思うのは、言葉が足りないなとか、または、いらないものをそぎ落としてないなという、中途半端感である。書いたものを振り返るとその思いはどんどん湧いてきて、たとえば何かの美術展の話でも、書きもらしているけど、印象的だったエピソードなんかがあったんだよなーと思い出したり、ある文章の中ではなんらかのステートメントを書いているのに、そこに説得力を持たせる資料とか、さらなる展開などというものを追加しないで(その時は大変だったのでできないで)終わっているな、とか。これじゃ伝わりにくいんだろうな、とか。

たとえ同一テーマのもとに分類できたにしても、その中での自分の興味とか関心も気まぐれだし散乱していてあっちへ行ったりこっちへいったりして、どんどん変わるしで、その時々に書いておかないと忘れるだろうし、だからなんにしても、書いてみるを繰り返すしかしょうがない。でも、偏らないようにバランスをとることや、それだけでなく、別にしたほうがいいこともたくさんあって、そうすると、言葉にだけ傾くことは、ストレスになる。すごいストレスになるのだ。だから速く書いてしまって言葉系ではないことにサクサク移りたい。そうでないと病んでしまったり批判的になってグルグル無駄な時間が増える。

率直に言ってインターネットは私にとって恐怖、または恐怖までいかなくても「心配」の空間だ。私にとってだけじゃないと思う。誰にとってもそういうところがあると思う。しかし当然恐怖だけじゃないから、多くの人が使っているのだ。しかし恐怖・心配というのは常にあり、うっとうしく不快な感情で、本当はそれを乗り越えたい。恐怖が消えたときの感覚というのは、時にはありそれはその場限りだったとしても、あああれは良かったあんな感じに生きていきたい、と思う、そういう精神状態だから。つまり再現したいし再度味わうに足るよいものなんだ。

アートは私にとって、恐怖を和らげてくれたり、忘れさせてくれるものだった。鑑賞することや作る方へ向かうこと、どちらも含む、大きく言うアートだ。たとえば、自分は蜂はコワイ。蜂というのはめったに刺してはこないけど、なにが気に障って攻撃してこないとも限らない。だから、楽しく野っぱらを散歩などしていて蜂がぶんぶんしている叢に突っ込んでいきたいかと聞かれたら絶対嫌だし、その手前でフリーズしてしまうだろう。でも、叢になにかしらの気になるものがあって、それが花でも、水滴でも、珍しい生き物でもなんでもいいけど、その写真を撮りたい、と思ってカメラを構え構図や露出やを考えて集中していたら、蜂の怖さなどは忘れてしまっていたということがあった。その時カメラは魔法の箱のように思えたものだった。(しかし蜂がぶんぶんしているところに立ってて、写真を撮るからと言われしばしポーズをとらされてたとき等はやはり気になるのでひきつった顔をしていたと思う。)

それと、ネットに限らずありとあらゆるものがもう恐怖や不信でしかなく、常に心休まらなかった時期にそれでもなんとか出かけて行って見た重森美鈴展だったり、もしくはなんとなくそのへんにあったから読んだスティーブンソン(*ジキル博士とハイド氏の)の短編集などが、(恐怖そのものを解決したわけでもなんでもないが)、かなりの度合い自分の精神を救ってくれたというときもあった。その時、不安定ながらも、生きている時間を楽しく感じたというか、楽しみを思い出せたというか、珍しく、懐かしく、有難かったんだ。

自分がこうして現代アートだとかアート一般だとかに関することを書いているのは以上のような事情とも関連しているんだなと改めて思った。

トレイシー・エミンの作品や美術展タイトルとなった I need art like I need Godという言葉は、なんだかどストレートすぎるというか、必死すぎる感じがまず迫りすぎて、実際あんまり即いいね、と思えたわけではなかったが、まさにそうだわな、、と 時々思うように、また、思った。

*画像/image: 作品,トレイシー エミンによる/ neon light art by Tracey Emin

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