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デザイン会社の数字を見える化。スタッフ全員で「チャレンジへの原資」をつくるプロジェクト

こんにちは、広報チームの樽見です!

アクアリングでは6月から7月にかけて、収支や稼働といった経営に関わる数字を見える化するプラットフォームを構築しました。

業務と並行しながら2ヵ月という短期間で基盤実装に至ったプロセスや、数字だけでは測れない成果もある「デザイン」を扱う企業として、アクアリングがどのように数字を扱っていこうとしているかをご紹介できればと思います。

「生産性向上」というワードが意味するもの

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今回のプラットフォーム構築は社内の「生産性向上チーム」が舵を取りつつ、多くのスタッフの協力を得て行われました。

”生産性向上”というワードだけを聞くと、管理を強めてムダを減らし、業務効率化を推進することのように感じるかもしれません。

しかし、アクアリングの生産性向上チームが最も大切な指針として掲げているのは、「プロジェクトを正常化し、推進すべきチャレンジへの原資を生み出すこと」です。

管理を強めていくことが主目的ではなく、
・プロジェクト収支とプロジェクト目標を振り返り、最適な目標を日常的にチューニングしていくこと
・アクアリングが広げていきたい分野や、スタッフが挑戦したい仕事への投資判断を迅速に行うこと

このような、企業やスタッフがより成長していくためのポジティブな動きをつくっていくことをゴールに見据えています。

そのためにも、まずは社内で動いている数字を精緻に把握できる環境を作ろうということで、今回のプラットフォーム構築が動き出しました。


シンプルかつ自由度の高いデータフロー構築

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経営情報を可視化するにあたり、まずはデータ元をシンプルにするため企業資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を一元管理できるクラウドERPを導入。
これまで複数ツールをまたいで登録していた情報はすべて、ひとつのクラウドERPに登録するオペレーションに変更することに。

導入にあたり、バックオフィスを支えるコーポレートデザイングループや、売上を管理しているプロジェクトデザイングループのスタッフを中心に、試行錯誤しながらも短期間で設定・データ移行を進めてくれました。

同時進行で、社内のSEと生産性向上チームが協力し「クラウドERPのマスタ情報→データベース→Googleスプレッドシート→Googleデータポータル」というフローで数字を連動させる仕組みを構築。

ポイントはデータとデータの間をつなぐ「Googleスプレッドシート」の存在です。これによってデータ加工がほぼ無制限でできるようになり、複雑なデータも見たい形でアウトプット可能になりました。

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新ツールの浸透も、ポジションごとに分かれてのレクチャーや、ユニットごとにフォローメンバーを作るアンバサダー制度などによって、大きな問題が起きることなく順調に進んでいます。

こうして、スタッフ全員が自由にリアルタイムの経営情報を確認できるようになり、経営メンバーからも計画・判断できるスピードが格段に早くなったという声があがりました。

また、クラウドERPを導入することで、これまでかなり複雑化していた管理サービスが統合され、スタッフの登録負荷や管理負荷も下がったように思います。


一人一人の数字の集積が、経営を変えていく

クリエイティブを生業とする会社では特に、数字管理をネガティブに捉えられる側面もあるかもしれません。ですが、アクアリングでは会社全体でデータをうまく使うことで、むしろより多くのスタッフのやりたいことや面白い仕事を実現できる可能性に繋がる、と考えています。

こうした理想的なサイクルを目指していくために、生産性向上チームはスタッフ一人一人が自身の稼働状況への意識を高め、正しく把握・共有することでデータの精度を高めていくことを次なる課題に見据えていると話していました。

小さな数字の積み重ねが私たちの経験や成長、そして提供価値にも返ってくるということへの理解を広げながら、引き続き全社で前向きに取り組んでいけたらと思っています。

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