有休や育休、制度はあっても活用出来ない【空気】

日本の制度は優秀です。
期間も長く、そこそこに強いです。

有給休暇が与えられている日数も世界的に多いのです。
（以下の画像参考）
勿論、ブラジル・フランス・スペイン・ドイツといった支給日数30日/取得日数30日には届きませんが、
それでも20日は支給されており比較的高水準ではないかと思われます。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000183.000003373.html　より引用

問題は消化率です。
画像は2018年のものであり、
年10日以上の権利がある人は、最低でも5日以上は有給休暇を現実に与えることが義務付けられましたので消化0日だった人は5日消化出来ることになり、やっと平均値は底上げされるのではないかと思われます。

長くなりましたが、これを見てわかる通り【制度として与えられるものは多い】にも関わらず【実際に活用】は出来ないのが日本なんだなということです。

育休も使うことが出来ない【空気】がある

有休も育休も制度として存在し、権利としてはあると思うのですが、それを取る為には何か【空気】を読まなければならないということがあると思います。

例えば挨拶。
「ご迷惑おかけします」「休ませて頂きありがとうございました」

例えばお土産。
「休みを取らせて頂いた間、〇〇に行ってきましたのでお土産を出させて頂きます」

これが有休であれば最大でも1週間程度になると思いますが、今回私がとらせて頂いた育児休業はなんと1年です。

そりゃもうどれだけの御礼とどれだけのお土産が必要になるのでしょうか(笑)
まぁ私は有休でもどこかに遠出をしてもお土産は殆ど行っていません。
（一応、新婚旅行でイタリアに行った際はお土産（向こうのスーパーで売っていたチョコ）をお渡ししましたが。）

本来、必要だから産まれた制度なのにも関わらずこんなもんなんですよね。

目立つと叩かれる国ニッポン

これらは全部同調圧力や、相手が得をすることを叩くような僻み文化があるからじゃないのかなと思っています。

寄付という文化でもそういったことが見られると思います。

アメリカ等では大富豪や素晴らしい企業の会長・社長等はすごい金額（5年で1兆を超える人もいる）を寄付しており、財を成した人は寄付をするという文化があるように思われる。

しかも自らがこんなことに関心がありますよと主張することも出来、更にそこから様々な発展が生まれているような気がする。

それでは日本はどうだろうか。
元ZOZO社長の前澤さんは「お金配りおじさん」としてお金を配ったり、出身県にふるさと納税で20億を寄付といった記事も出ていたが、
それ以外では芸能人が一部出るだけでそれ以外は殆どでないのではないだろうか。

その理由の1つとして
日本では金持ちを叩く、ずるい、悪いことをしたに違いない、ということが正しいという文化があるからじゃないかと思う。
また学校等でも「お金は汚いもの」といった感じのイメージ教育も行われており、人によってはお金を人より稼いでいることを恥だと思う人もいるぐらいではないでしょうか。

こんな中では社会のおかげで成長出来たから還元しようと思っても、そんなこと出来る雰囲気にはありません。

ふるさと納税でこそ「まぁこれなら・・・」っていう文化も出てきていますが、ふるさと納税でも既に格差拡大！？といったニュースが出たりしています。
今回のGotoでも金持ち優遇策だといった感じですね。

ふるさと納税の場合は税金を支払う額が大きい程恩恵を受けられる制度ですし、
Gotoトラベルに関しても65％の金額は支払う必要があります。書類申請などが大変なことから中小・零細は軽視されているとありますが、それもうーんという感じです。

話がずれてきていますが、
人を叩いている、金持ちを叩いている
人より休みを取る人を叩いている
公務員を叩いている
これらは全て自分に返ってくるということを理解した方が良いのではないかなと思います。

社内の人からは褒められた

ちなみに他部署の元同僚や社内の人からは噂が徐々に広がっているようで、

「よく取ってくれた」
「次に続きやすくなった」
「自分の時には当たり前になって欲しい」

といったことも言われたりします。
みんな取りたかったけど、一番に取るのは気が重かったんだろうな…

そう考えると良いことが出来たんだ！
と思い込むことにしてしっかり赤ちゃん、そして奥さんと一緒の時間を過ごしていこうと思った。