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デザインを依頼する時のポイント【鍼灸マッサージ 開業マニュアル⑤】

開業や起業をするとなると、自分の治療院やお店のロゴマークを作ったり、ショップカードやチラシなどのアイテムを作ったりしますよね。
その時に気をつけるべきことや覚えておくといい良いことを書いていきます。
内容は以下の目次を参考にしてください。

制作を依頼する前に考えておくこと

なにかデザインの制作をお願いする前に、考えておくべきことがあります。
それは

・出来上がりイメージ
・使用用途
・予算
・納期

です。

出来上がりイメージに関しては、例えばロゴマークだったら、治療院のイメージ(どんな人がターゲットなのか、優しいイメージなのか、強いイメージなのか)などをなるべく多く書き出しておく。なんのモチーフを使いたい、何色を入れてほしい、とか、希望があればすべて伝えておきましょう。
デザイナーさんにそれを伝えることで、イメージの共有がしやすくなります。
また、例えば具体的に「こういうのに似た感じにしたい」というものがある場合は、それも保管していつでも見せられるようにしておきましょう。
脳内にあるイメージの共有というのはめちゃくちゃ難しいです。
ここに相違があると、「なんだか思っていたものと違った」というトラブルになりかねません。

そして「例えばこういうもの」という例をデザイナーさん自身に見せてしまうと、「デザイナーさんの発想を制限してしまうかな?」と思って私は最初は見せなかったりしましたが、聞いてみたら「そういうのはどんどんくれ」といわれたこともあるので、人によってはイメージ画像や例があったほうが取り掛かりやすいという方もいるようです。
人による場合もあるので、どちらが良いかはデザイナーさんに相談してみましょう。


使用用途は、例えば名刺に使いたいのか、SNSのアイコンに使いたいのか、チラシに使いたいのか、などをハッキリさせておくと、それに合わせた形を作ってくれる場合もあります。またweb上で使用するのか、紙に印刷して使うのかで最終的な色合いが変わったりもするので、使う可能性のあるものはある程度伝えておいたほうが良いでしょう。

予算と納期は、かなり幅があるものだと思います。
そもそもデザイナーさんに依頼する相場って全然わからなくないですか?
私はサッパリわからなかったですし、実際かなり幅があるようです。
なので、自分なりの予算やいつまでに欲しいという期日はある程度決めておいて、譲れないポイントは決めておきましょう。
その中で例えば「納期は絶対にこの日までにほしいから、予算は多少上がってもいい」とか、「この予算内でやってほしいから、そのためにはどうすれば良いか」といった相談が可能になるかもしれません。

案と納品パターン

多くの場合依頼をしてから「ラフ」というたたき台のようなものを作り、そのあと細かい手直しを加えたり修正をして完成、ということが多いようです。
この際、「まずいくつの案を出します」「いくつのパターンで納品します」という内容で予算が変わったりするようです。

例えば、ロゴマークの場合、3案出してもらって気に入ったものを1つ選び、その1つをブラッシュアップしていく。
3案出してもらえれば1つくらい気に入るのはありそうかなという気もしますが、この案が1案より2案、2案より3案のほうが予算がかかることが多いようです。
それなら1案でいいや!と思って依頼した場合、出てきた1案が自分が気に入らなくて作り直してもらう場合は追加料金がかかることもあるようなので、そのあたりは「どういう流れで作っていくのか」をまず聞いてみましょう。

そして納品パターンは「縦長で使う場合のロゴ、横長で使う場合のロゴ、白黒のロゴ」という3パターンを納品してもらうという方法などがあります。

例えば私の治療院のロゴマークは、水色が中心でという希望を出し、あとはお店のイメージやコンセプトを伝えて下のようなデザインになりました。

無題5

これは真ん中の細い棒が、その横の曲線がお灸の煙優しい雰囲気、カラーの●はアロマの香り、下の両脇の絵は手でつつみこむ様子葉っぱ(よもぎ=お灸)をイメージしています。
他にも2案あったのですが、私はこれがめちゃくちゃ気に入りましたので、この案を修正して最終的にこれになりました。

これを以下のように、縦横それぞれ3パターンでの納品をお願いしました。

ロゴ


このあたりは自分の希望するパターンを事前に考えておくか、自分でわからなければデザイナーさんに相談してみましょう。

この辺の予算やパターン数などはおそらく会社やデザイナーさんにもよりますし、そもそも私たちは全くわからない世界ですから、納得できるまで聞きましょう

納品形式(拡張子)

これはあまりパソコン作業をしない方にはわかりづらいかと思いますが、主に

jpg(写真画像など)
png(画像など、背景透過ができる)
pdf(解体して作業ができる)

などの形式があります。
私はpngとpdfで納品してもらいました。
後々自分でチラシなどを作る場合はpdf形式でもらっておいた方が使いやすいし編集もできます(illustratorなど専用ソフトが必要な場合有)
ツイッターのアイコンにしか使わない!という場合などはjpgやpngでも問題ないでしょう。
このあたりも予算に係わる可能性もあるので、デザイナーさんに聞いてみてください。

納品形式(色)

これは何度か説明されてやっと理解するまでサッパリだったんですが(笑)

・RGB(web用)
・CMYK(印刷物用)

の2種類あります。
RGBはモニター画面で見たときに綺麗に出る色、CMYKは紙に印刷した時に綺麗に出る色。よくプリンターのカラーにもシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色があると思いますがあれです。
発色の仕組みが違うらしく、モニターで見たときにも以下のような違いが出ます。画像3

画像5

上がRGBで下がCMYKです。

これも使用用途を伝えておけばそれに合うように作ってくれると思うので、デザイナーさんに伝えておきましょう。

イメージの相違を防ぐために

一番良いのは、デザイナーさんの「過去の作品」を見せてもらうこと。
作風とかタッチとかが好み、この人なら良いかも、といったことが過去の作品を見ればある程度わかります。
それで「この人なら」という方にお願いしましょう。
そのうえで、上記に書いたように自分のイメージやコンセプトをしっかり伝えましょう。

著作権はどちらが持つのか

著作権の譲渡まで含んだ値段になるのかどうかは必ず確認しておきましょう。著作権の譲渡を含んでいない場合、せっかく自分のために作ってもらったものでも、自由に使えない可能性があります。
例えばロゴマークを依頼した際、その著作権が製作者にあると、ここの周りの文字は消してマークだけ使いたい、とか、少し色味を変えたいとか、そういうことができなくなる可能性があったり、そもそも同じデザイナーさんに制作物を毎回依頼しないと使えなくなってしまう場合もあります。
自分では一切編集作業はしないし他のデザイナーさんに頼むこともない、という場合は良いかもしれませんが、トラブルになりかねませんので必ず確認しておきましょう。
著作権の譲渡も含むと予算が上がる場合もありますし、どの程度触って良いかはデザイナーさんとの相談によっても変わりますので、デザインの相談をする際に聞いておくと良いでしょう。

商標登録とは

商標登録とは、他の人にまねされたり同じものを使われたりしないように「商標権」を取得することです。
この登録を代行でやってくれる場合もありますが、この登録自体に安くても3万円程度、高いと10万円以上かかります。
代行を頼むとそこに1万円~数万円の手数料が乗ることもあります。
このあたりもデザイナーさんに聞いてみれば色々と教えてくれると思いますので、必要な場合は聞いてみてください。

実際の相場

これは本当に幅があるようですが、例えばゼロから業者に依頼した場合

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