(5-5)佐藤さんの宿題【 45歳の自叙伝 2016 】
心が救われるために
ヒーリングに対して、揺らいだ気持ちを抱きながらでも、声を掛けてもらえる会場や個人の方がいると、やはり通すことを止めることは出来なかった。そうしなければ自分たちが干上がってしまうからだった。東北へ行くときは低価格の高速バスを利用したが、その道中は有意義な勉強時間となっていた。佐藤さんが亡くなってからと言うもの、その「心」が救われるために必要なものを求める思索のなかで、あらためて、仏教の唯識思想関連の書物を読み返していった。理由は「心」を紐解くことだった。