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リアルな40・50女性たち

noteを始めてから、20代や30代のリアルな声を体感できることが楽しい。

もちろん同世代のnoteも、同じ氷河期世代を生きてきた同志感が感じられて、1人じゃないんだと、社会への不満は抱いていいんだと思える心強さ、ありますね〜

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若い方のnoteで、「将来、バリバリ働くかっこいい女性になっていたい」という理想を目にすることがたまにある。
そういう先輩が身近にいるのだろう、と思う。

現在40後半の自分のリアルとして、上の世代・50代女性は確かにバリバリ華やかに働いてる方が多いです。
バブル期にボーナスなどで恩恵を受けた世代だからでしょうか。
経済的な知識や経験、また権利獲得への向上心などもとても豊かですよね。

私と同世代の40中・後半、アラフィフ女性は、子育て・仕事・美意識すべて両立するスゴ技を体現してる人がいる一方、プライベートがまったく見えない人も多いと感じます。
「自分を守る」という意志を感じる、いわばクローズタイプ。

私もクローズタイプという自覚あり。
ってか私の場合は結婚・子育てをしてないので単に人からわかりにくく見えるのだろう。
自分から進んで明かすことも特にないと思ってるから「しまっておく」というポーズになりやすい。
特に介護に突入していることは、ごく近しい人にしか話していない。
介護をオープンにする人もいるけど、あえてクローズする人も多そうかなと。
そうすると、その人の日常はますますわかりにくいものとなる。


でも、わかりにくたってクローズタイプの仲間はみんな優しいし、仕事も真面目・誠実。
トークもささやかに面白い。
意見や反発を表明するわけじゃない人はわかりにく度が上がる。
とはいえすべては受け入れないという芯も感じられ、不満による疲労をにじませつつ波風は立てない。

ただ、若手からしたら、事なかれ主義で向上心低そうに映るかもしれない。
私も年を重ねるごとに事なかれ主義になってる自覚あり。
30代までは戦っていたし心をオープンにしていたけど、45歳ぐらいから自分を守るようになった。
体力が落ちると気力も落ちますね…

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このわかりにくいクローズタイプってそう少ないわけじゃないのに、テレビドラマで描かれることは少ない。

ドラマ「ソロ活女子のススメ」で江口のりこさん演じる五月女さんは、最初それなりにクローズタイプだった記憶。
ただ五月女さんは回を重ねるにつれ、職場でどんどんオープンマインドな輝きを放ってましたね。
江口さんはいつも心寄せられるリアルな40代を演じてくれる。

「逃げ恥」で石田ゆり子さん演じた百合ちゃんの心情のリアルさには私も心を揺さぶられた。
ただ百合ちゃんもタワマン高層階で毎夜ワインを飲んでいて、やっぱり少し上世代のバリキャリだなという距離感あり。

40・50代が必ずしも既婚・子持ちで描かれなくなってる傾向は感じられるけど、アラフィフって仕事ができるリーダー設定で描かれることがまだ多いなと。
もしくはスーパーレジ打ち。
もしくはありえないほどの色気と憂い。
井川遥みたいな人はいません。
オフィスにはいない。
吉田羊は惜しい。
いそうなんだけど、あんなにハキハキしてる同世代もそういない。

松たか子が大豆田とわ子を演じたときは、やっと40代のドラマ!と嬉しく思ったけど、社長役。
大きな部屋に住んで、バツ3。
バブル世代ならいそうだけど、氷河期世代であれはリアルじゃないような。
いるとしても膳場貴子さんみたいな、超優秀・自立タイプで、「同世代」と私からくくるのに申し訳なさを感じる。

結局アラフィフって、タワマンに住めそうな財力あるタイプか、貧困・疲労感タイプかという極端な描かれ方が多い気がします。
宮沢りえは薄幸そうな中年をいつだって全力で演じてくれている。

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地位も財力も美貌もすべて両立できていないと、やはり「ああいうふうになりたい」とは思われないだろうか。
仕事バリバリタイプじゃなくても、素敵な人はたくさんいる。
ジム面倒とか言っても、健康そうに肌を輝かせている。
自分がやらなきゃね…ってシュレッダーや備品不足にいつも気がつくような人。


両立って何をもって両立というのか。
そりゃすべてこなしてるように見える人は華やかですごい、偉いと思う。
でも実績作りを求めてなくたって、隅を拭いたり植物に水をやったり。
偉くないわけない。
いろんなところに目を配って、職場の美化にささやかに努め続けるアラフィフもそれなりに存在するのです。


漫画「すーちゃん」には安心して心を寄せられる。
私にとってリアルな40・50代はすーちゃんの中に詰まってる。
(お友達のさわ子さんにも)

掲載元:Amazonサンプル 益田ミリ「結婚しなくていいですか。」


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