20210608 - 歌姫庭園おつかれさまでした〜
即売会で使い果たした体力がようやく戻ってきたので日記再開できそうです……!
開催前の日記でシャニ本の手応えがないんだが……みたいな卑屈なこと書きましたが、なんと今回の歌姫では数名の方から「前回の本よかったです!」「新刊も楽しみにしてました!」という光栄なお言葉を頂戴しました……! 本当にありがとうございます! いや〜やっぱり感想を頂けると書いてよかった〜という実感がね……それでまあ、すごく気をよくしたというか、私もちゃんとよかった本の感想を作者さんに伝えて幸せを分けなくては! みたいな感じで、前回の歌姫でとてもよかった本を出していた方のスペースへ直接伺いました。めちゃくちゃ人見知りというか内弁慶なので、全然面識のない人に感想を伝えるの緊張したしうまく伝えられたかな〜……とはいえ時勢もあるのでその場ではひかえめにしましたが……
せっかくなのでご本を紹介しますね!
めちゃくちゃいい本なんすよ……これまで手に取ったノクチル本の中でいちばんいいかもしれん……小糸ちゃんの中学時代を同級生の目線で綴った一作で、そう、こういうのが読みたかったんですよ……なんか仲良くしたいな〜って子と話をしてみてもどこかよそよそしくて(『さや』でいいよ〜に対して『さやかちゃん』って返すよそよそしさのディテールも凝ってて心が痛い)、学校では誰に対してもそんな感じで仲良しの子とかいるのかな〜って気になって、でも休みの日には学校では見たことのないような笑顔を知らない人たちの前では見せていて(知らない人たち=透たちなので読者としてはもう目を覆うしかない)……みたいな、なんともビターな中学生日記よ……!
もともと雑食なのもあってモブ視点のお話は割と好きな方ですが、モブである必然性が高ければ高いほどもっと好きになります。で、このご本のモブの必然性に説明すると……いや待てよ、ノクチル知らない人にもよさを伝えたいけどどう伝えたらいいんだ……全部か! 全部説明します!
ノクチルは幼馴染四人で結成されたアイドルユニットで四人とも同じ高校に通っているのですが実はそのうちのひとり福丸小糸ちゃんだけ他の三人と違う中学に進学していたという過去設定がありその期間の小糸ちゃんがどのように過ごしていたかは2021年6月8日現在シャニ公式からの供給はほとんどなくなんなら勉強漬けの厳しい家庭環境も見え隠れしておりそれに加えて小糸ちゃんは同じ事務所のアイドル相手にも信じられんほど声が小さくてあまりに生々しく胃が痛くなるレベルのめちゃくちゃ人見知りというか内弁慶で今思うと透を追いかけてオーディションに参加してプロデューサーと喋れたのすごい勇気が必要だったろうよって泣けてくるけどそれはまた別の話でとにかく極度の人見知りである小糸ちゃんが一体どんな中学生活を送ってきたのか死ぬほど心配になってしまうところで同人誌が救いとなるのですよ……
しかし、小糸ちゃんの中学時代、同人で読みたいといえばもちろん読みたいですが、それを小糸ちゃん一人称で語るとなるとものすごく重苦しくなると思うんですよね……小糸ちゃんの他三人への依存度の高さからすると、それを欠いた学校生活を小糸ちゃん視点で、って……公式からの供給なら甘んじるとしても二次創作だと読む側も書く側もキツいのでは……?(なので私も小糸ちゃん一人称で過去話書いたときは学校から遠のいた夏休みの話にしました。嘘です、後付です)
そこでモブ視点がとても生きてくるんです! 「小糸ちゃんの同級生」という目線であれば、小糸ちゃんがどんな中学時代を送っていたのか客観的に描く・見ることができるわけです! モブの必然性についての前提が長すぎて結論がすごいあっさりしてしまった……! もちろん、作者さんがそう考えて書いたかどうかはわかりませんが……もちろんモブでお話書きたかったからだけで全然オッケーですが……!
BOOTHでまだ買えるみたいなのでぜひにね〜!
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