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「アドバルーンを上げれば何かが動き出す」

“踏み出せばその一足が道となり その一足が道となる 迷わず行けよ 行けばわかるさ”
―道ははるか先にまで続きます。いや、先には続いておらず、自らが歩いてきた跡が道になるのかもしれません。
今回、『インターナルコミュニケーション関西No.1企業を目指す』という(無謀な)目標を打ち立てました。

広報は外も内も。

「広報」というと、一般的なイメージは「外向け発信」が主と思われるかと思います。
でも、広報業務を行ったことのある方ならご存知かと思いますが、実は広報=外向け発信だけではありません。社内向けも“立派な”広報業務です。

あえて“立派な”とつけさせていただきました。なぜなら、社内広報を軽視する企業が多い……あまりにも、です。
外資系企業や関東の大手企業でもグローバルに展開されている企業ではしっかりと区別されている流れになっていますが、私はこの十数年、関西で社内広報の業務に携わってきましたが、関西では兼業の傾向が強いのは否めません(これは広報だけに限らず、関西では商売人の街なので、一人二役の「なんでも屋」にならざるを得ない事情があるのでしょう……知らんけど)。

ともかく、広報= PR(Public Relations:大衆との関係構築)=「対外」の要素が強いのかもしれません。
しかし、社内広報はどうにも経験の浅い、広報になりたての社員が請け負うもののイメージが強く、実際にそういう感じをひしひしと受けました。ある大手企業では、社内人脈もない新入社員に担当させるという荒技も実際、目にしました。

これはステークホルダーに対する姿勢にも似ています。
ステークホルダーと言えば、下図にあるような対外的な人々・組織をイメージします。ただし、その企業で働く「従業員」もステークホルダーの一員です。

で・す・が。

どうもその感覚が薄い企業もあるようです。
企業が窮地に陥った時、真っ先に助けてくれるのは……取引先でも、顧客でもなく、従業員です。
従業員というステークホルダーを大切にしておくことで、自社に対するエンゲージメントやロイヤリティも高まり、いざとなった時、真っ先に行動してくれるのです。顧客も取引先との窓口役は従業員でしかありません。

社内広報を通じて、現在の自社の立ち位置や方向性が知れ、同じ会社で働く仲間からの刺激・気づきを受けながらモチベーションアップを図る。ひいては「この会社で働けてよかった!」と思ってもらえるようにしていく……だからこそ、「社内広報」という業務も“立派な広報業務”なのです。

だから、関西No.1企業を目指す。

当社は理念を大切にしている会社。いわゆる理念型経営と言えるでしょう。だからこそ、「インターナルコミュニケーション」を重視したいと考えています。
今年から広報部が創設され、インターナルに力を入れることをスタートしました。課題は……インターナルが無いからこその課題がやはり見えています。そこで、春に社内報(紙)を発刊しました。

社内報発刊において、しばしば(不毛な)「紙vsウェブ論争」が勃発しますが、ウチは断然紙です。しかも、これをご自宅に郵送しています。
なぜ紙か? これは現場の仕事と関係します。終日、PCやスマホに向き合う仕事ではないからです。そういう仕事なのに、ウェブ社内報にしてしまったら、一体、誰に情報を届けるのでしょうか?
また、ご自宅に郵送することで、ご家族様にも当社のこと、介護のことを理解していただけることを狙っています。

お金がかかる?……いや、あまりかからない。

なぜなら、社内報は完全内製化しているので、印刷費と郵送費くらいしかかからないんです。
あと、社内報はご利用者様、あるいはそのご家族様にもお送りしており、社内報というよりも「ステークホルダー報」(?)と言ってもいいでしょう。

また10月にはLINE WORKSも導入し、情報発信ツールが増えたことで、社内報以外にも会社の取り組み(C.U.R.やセレッソ大阪)に関する“通信”もPDFで送ったり、動画なども配信していきながら紙を中心としたメディアミックスでインターナルコミュニケーションの活性化を図っていきます。

本当であれば、『インターナルコミュニケーション日本一を目指す』と言いたいところですが、経営の神様の某総合家電メーカーP、“やってみなはれ”の某飲料メーカーS、「かもめ」の某求人広告や人材派遣業をされているR、いつも“smile”な某ファストフードMなど、巨大企業様にはまだまだ太刀打ちできませんので、せめてまずは関西を制したいと考えています。

アントニオ猪木が言っていました、「アドバルーンを上げれば何かが動き出す」、と。

まずはアドバルーンを上げてみました。

とにかく、インターナルコミュニケーション、社内広報に光を当てたい!
そして、まずは関西No.1企業を目指していきたいと思います。

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