新人時代に上司や同僚から言われて記憶に残っている言葉
戦略コンサルタントのアップルです。
今年も(大変な時期ではありますが)新入社員を迎えた会社も多いと思います。アップルが新人だったのはずいぶん前になりますが、新人時代に上司などから言われた言葉でいまだに記憶に残っている言葉がいくつかあります。
今回の記事は、いつもと違ってちょっとエッセイ風のテイストで、アップルが実際に上司や同僚から言われた言葉を懐かしみつつご紹介します。よろしければご覧くださいませ。
はじめに
社会人なりたての新人の頃の記憶は時とともに薄れていきます。アップルはコンサル業界は中途入社です。新人のときはとある大企業に勤めていました。特に日記なども付けていなかったので、正直、社会人1~2年目の時に何を考えながら仕事に向き合っていたのかほとんど記憶がありません。
このようにほとんどの記憶は吹っ飛んでいるのですが、当時の上司や同僚から言われた言葉でいくつか鮮明に記憶に残っているものがあります。
たぶん、大切で普遍的な言葉だからいまだに記憶に残っているのだと思うので、特に今の若い人には参考になるかなと思いご紹介します。
「君からは報告がない」
「資料をしっかり作れば説明は上手にできるものだ」
「そんなこと言われたらアップルだってやる気なくなっちゃいますよ!」
「あの人は仕事中ずっと小説を読んでいたわよ」
「君からは報告がない」
社会人になると真っ先に叩き込まれるのが「報連相をしっかりやるように」ということです。たぶん今の新人も言われているんじゃないかと思います。アップルも新人の頃、報連相が大事だと叩き込まれ、それを意識して仕事をしていたと思います。
ただ、あるとき、確か入社3年目くらいだったと思いますが、その時の上司から、「君は相談や連絡はこまめにするんだけど、報告がない。あのとき相談してくれた案件、その後どうなってるんだ?」と問い詰められたことがありました。
特に大企業だと仕事を進めていく上で上司の承認を取り付けることは必須で、自分に与えられた仕事を前に進めるためには上司への「相談」や「連絡」が必要です。仕事をスピーディーに前に進めるためにアップルもそこは丁寧にやっていたと思います。
一方で「報告」は、ある意味仕事が終わった後の話なので、上司に報告しようがしまいが仕事の前進にはさほど影響しません。なのでおろそかになっていたのだと思います。
上司の立場になってみるとよくわかりますが、上司というのは、部下から相談を受けたことは部下以上に記憶しているものです。「あの件どうなったんだろうな?」ということは頭の片隅に結構長いこと残っています(忘れることももちろんありますが笑)。
報連相は三位一体が重要。どれか一つが抜け落ちてもよくない。
そういうことを学んだ気がします。
「資料をしっかり作れば説明は上手にできるものだ」
これも入社3年目に当時の課長から言われた言葉です。課長よりさらに上の幹部に説明する案件があり、その説明資料の案をアップルが作っていました。
課長にみせると、思いっきりダメ出し。赤ペンで修正を入れられまくって書き直し、また修正を入れられて書き直し、ということを3回くらい繰り返しました。その課長は非常に切れ者だったので、圧倒的な力量の差を見せつけられた感じでした。
入社3年目になって多少仕事ができるようになってきたという自負もあったので、プライドをズタズタにされた記憶があります。
そんなこんなで資料は完成し、上司同席のもと、その資料に沿って幹部への説明をアップルが行いました。やや込み入った案件だったのですが、非常にスムーズにご理解いただき、一発で承認をもらえたのです。
その直後に課長から言われたのが表題の言葉です。説明がうまくできないときは資料そのものが整理されていないからだと。だからこそ、しっかりと論理的にストーリー立てて資料を作るのが大事だということをおっしゃりたかったのだと思います。
当時はロジカルライティングなんて言葉はみじんも知りませんでした。今振り返ると、ロジカルライティングの重要性を業務を通じて教えられたのだと思います。
「そんなこと言われたらアップルだってやる気なくなっちゃいますよ!」
これは、当時の直属の上司(ここではAとします)がその更に上の上司(Bとします)に対して言い放った言葉です。
そのときアップルはAの指導のもとある企画書を作っていました。Aとともに練り上げた企画書を、満を持してBに諮ったのです。
Bは企画内容に対して難色を示しました。こんなことそもそもやる必要があるのかと。Aとアップルはあの手この手で企画の必要性を訴えたのですが、かたくなに耳を向けようとしてくれませんでした。そのとき、AがBに対して、やや切れ気味に先ほどの言葉を放ったのです。
このときアップルは、端的に言うとうれしかったです。
こういうとき、よくあるケースは、「Bさんの言う通りですね。この企画はいったんお蔵入りにしましょう」という”上司迎合”でしょう。これをやられてしまうと部下のモチベーションは下がります。俺がやった作業は一体何だったんだとなります。
ですがAは噛みつきました。単にむかついただけなのかもしれませんが笑、アップルの立場からすると「守ってくれた」と思えたのです。
Aはややパワハラ気質で、決して好きな上司ではなかったのですが、このときはいい上司だと思いました。
ありきたりに言えば、上司は責任を取る、上司は部下を守るべき時は守る、という話です。言うのは簡単でもやるのは結構難しいと思いますが、あるべき姿ってやっぱりこうだよなと感じたエピソードでした。
「あの人は仕事中ずっと小説を読んでいたわよ」
新人時代に同じ部署にいらっしゃった庶務のおばさんから聞いたエピソードです。トップまで上り詰めた人が管理職だったときの昔話です。
その方は、業務時間中ずっと小説を読んでいたそうです。
仕事をしているようにはほとんどみえなかったそうです。
なぜいつも小説ばかり読んでいるですかと聞くと「俺の仕事は意思決定だから、それ以外のことはやらない」との回答が返ってきたとのことでした。その庶務のおばさんは、組織を率いるリーダーはこういう人じゃないとダメだ、とおっしゃっていました。
これを聞いたときは、若輩者ながら「かっけえ~~」と思ったものです。
最近の管理職やマネージャーは「プレイングマネージャー化」しています。クライアントの管理職を見ていても大変そうですし、コンサルティングファームのプロジェクトリーダーやマネージャーのほとんどはハンズオンで結構手を動かしています。
時代が変わったのかもしれません。
ですが、普段は仕事をほとんどしていないようにみえても、しかるべきときにびしっと意思決定するような経営者や管理職はやっぱりかっこいいなと思います。
まとめ
いつもと違いエッセイ調で書いてみましたが、いかがでしたでしょうか?
時代によって働き方は変わりますし、その中でのお作法も変わっていくでしょう。ですが普遍的なこともあると思います。
今日ご紹介したエピソードは、10年以上たったいまも記憶に残っていることなので、ある程度普遍性があるんじゃないかと思います。社会人になりたての新人の方にはヒントがあると思いますので参考にしてみてください!
なお、今回は社会人になりたての頃のエピソードを書きましたが、更にさかのぼって大学生時代に先輩やバイト先の社員から頂いた印象深い言葉もいくつかあるので、今回の記事の反応を見つつ、また書くかもしれません。
今回はここまでです。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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