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MacBook Airが「薄さ」を捨てて「軽さ」をアピールする理由を考えてみた。

現在のMacBook Airは2019年に全面刷新され、2020年にマイナーアップデートされました。しかし、謳い文句がどこかおかしい。その違和感が最近解消したので記事にしました。


薄さではなく??

発表時の謳い文句は

「世界に再び、軽さの衝撃を。」

この表現に違和感を感じたのは私だけではないはず。

世界一薄いのがウリじゃなかったの??

軽さをアピールしていた記憶がない。
2008年のニュースリリースでも「世界で最も薄いノートブック」と言ってますし。

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もう薄さでは勝てない?

なぜAppleは薄さを捨てたのでしょうか。もはや世界一薄いデバイスを作るのは無理なのでしょうか。ちょっと他社の製品と比べてみましょう。

現在のMacBook Airは

最薄部 4.1mm
最厚部 16.1mm
平均 10.1mm

一方、エイサーのSwift7は14型タッチディスプレイで世界最薄をうたっています。厚みは以下のとおり。

平均 9.95mm

このデバイスは側面がくさび形ではなく、平坦な長方形です。ですから、MacBook Airと比較するなら、平均値と比較することになるでしょう。
そうすると、1mmちょっとMacBook Airより薄いということになりますね。

少し前はHPのSpectre 13が世界最薄をうたっていました。
しかし、こちらは生産終了。
現在のHPのラインナップで最薄はENVY x360 13あたりかと思いますが、最厚部14.5mmで最薄部の表記はなし。最薄部に関しては画像を見る限りではMacBook Airより分厚いので、世界最薄路線はやめたようです。

薄さに関しては他メーカーもそれほど差はない。
どうも市場全体が薄型化競争に興味がないようです。すでにかなり薄くなってますからね。

MacBook Airは現状でも、くさび形デザインの最薄部を分厚くして、最厚部を薄くすれば、スペック上は世界最薄にできそうです。
世界最薄はスペックシート上での見せかけに過ぎないといった感じでしょうか。


大事なのは薄さより…???

なんとなく分かってきましたね。

別にMacBook Proでも分厚くてカバンに入らない、なんてことはありません。
カバンには入るけど、持ち歩きたくはない。


だって重いから。


そうです。今や、大事なのは重さなのです。
厚みが気になるほどデバイスが分厚い時代は終わりました。

MacBook Airがアピールすほど軽いのかはさておいて、アピールするなら薄さより軽さです。普及品としてのノートブックは、一般的なユーザーが喜ぶスペックを目指すべきでしょう。

個人的には無印MacBookで世界最薄かつ軽量のMacBookが復活することに期待しているんですが,いかがでしょうか。



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