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iPhoneSE(第3世代)の購入をおすすめしない理由

この記事では、iPhoneSE(第3世代、以下iPhoneSE3)の購入をおすすめしない理由について解説します。

【まず結論】iPhoneSE(第2世代、以下iPhoneSE2)とそこまで性能に大差なく高価なため。

iPhoneSE3と前モデルiPhoneSE2の大きな違いは、以下の4つしかありません。

・5G対応(ミリ波非対応)
・バッテリー駆動時間(ビデオ再生時間比、2時間長持ち)
・カメラ性能
・SoC性能

こういった違いがあっても「(iPhoneSE2)とあまり変わらないと考える理由」あるいは「iPhoneSE3に買い変えるほどでもないと考える理由」を解説していきます。

なお、筐体のデザインは変わらず、iPhone8のボディーを流用しています。

5G対応について

現状、5Gエリアはまだまだ限られていますし、5Gの特徴を生かせるサービスが登場していません。

そして5Gはバッテリーをより多く消費するのも関わらずiPhoneSE3は消費電力の多い液晶ディスプレイを採用しているということも忘れてはいけません。

つまり多くの人にとって無駄な通信規格(に対応しただけ)ということです。

バッテリー駆動時間について

2時間延長していますが、iPhone11(最大17時間のビデオ再生)にはまだ遠く(2時間も)及びません。

ハードに使うのであればモバイルバッテリーを持ち歩く必要があることに変わりなく、結局荷物の量が変わらないのでバッテリー駆動時間が伸びる意味はあまりないと言えます。

ライトに使う場合で考えても、前世代も別に「1日数時間、LINE(メール)とネットとちょっと動画見るだけなのにバッテリーすぐ切れる」ほど貧弱バッテリーを積んでいるわけではないので、このビデオ再生比2時間延長がそこまで大きなアドバンテージにはなりません。

今、使っている機種のバッテリー持ちが悪いと感じる場合はバッテリー交換をするかモバイルバッテリーを買う方が得策かもしれません

カメラ性能について

iPhoneSE2でも十分綺麗に撮影できること(iPhone8でさえ十分な性能があります)広角カメラ1つしかなく超広角撮影が出来ないこと、ナイトモード撮影が出来ないこと、を考えると性能が上がったといってもそこまで劇的な変化はないと言えるでしょう。

カメラ目的なら4000円足してiPhone11の購入を推奨します。(理由は後述)

SoC性能について

iPhoneSEを買う人は「ネット検索・SNS・動画視聴」といったライトな使い方が中心ではないでしょうか。
であればA15である必要は全くありません。
前モデルであるiPhoneSE2(A13搭載)でも全くストレスなくサクサク動作します。

何ならiPhone6s(A9搭載。当然ながらA15とは何倍もの性能差があります)でもサクサク動作します。
これは家でiPhone6sを実際にまだ使用している筆者の感想です。

もし今iPhone8やiPhoneSE2を使っていて、ライトな使い方をしているにも関わらず動作が重い(遅い)というのであればSoCの性能不足ではなく使い方の問題(空き容量に余裕がない等)あるいは回線の問題(通信速度が遅い)の可能性が高いです。
iPhoneSE3に買い替えても改善しないか改善してもまたすぐ動作が重く(遅く)なる可能性があります。

iPhoneSE2またはiPhone11の購入を推奨

iPhoneSE2のAppleでの公式販売は終了しましたが(実店舗に行けば割引価格で購入できる可能性があります。)携帯ショップ、中古販売店(イオシス・ゲオ等)、メルカリやペイペイフリマと言った個人間取引アプリにて入手可能です。

個人間取引だと64GBだとそこそこ状態のいいものでも20000円台~購入可能です。
状態があまりよくないものだと128GBでも20000円台で購入できます。
バッテリー交換しても総額30000円もかからないぐらい(Appleで交換した場合、保証対象外でも5940円)なのでiPhoneSE3の64GBを新品(57800円)で買うよりかなり費用を抑えられます。

またはiPhone11の購入がおすすめです。
iPhoneSE3とiPhone11の差額は4000円しかありません。
この4000円で「更に(ビデオ再生時間比)2時間長く駆動するバッテリー」「超広角カメラ」「ナイトモード」「オーディオズーム」「Animoji」等様々な機能を入手・アップグレードさせることが出来ます。

(こちらでより詳細にiPhoneSE3とiPhone11の比較が可能です。)

注意点としては、生体認証の違いとストレージ容量(iPhone11は128GBまでだがSE3は256GBまでラインナップがある)でしょうか。
「絶対に指紋認証がいい!」「絶対に256GB必要!」という方はiPhoneSE3を選ぶしかありませんが、そうでない限りはiPhone11もおすすめします。

iPhoneSE3が数円~数十円で購入・レンタルできるのであれば検討する価値あり?

携帯ショップの様々な施策により、iPhoneSEを1円や数十円と言った価格で購入またはレンタルできる可能性があります。

現在、前モデルのiPhoneSE2や12mini・13miniを(様々な条件をもとに)一括1円や数十円で発売していたり、レンタル出来ることがありますのでiPhoneSE3も数円~数十円で購入・レンタルできるようになる可能性があります。

(12miniや13mini等他モデルを安く購入・レンタル出来るならそっちの方がいいです。)

iPhoneSE3よりiPadを買った方が幸せになれる可能性がある

iPhoneSE3 64GBモデルの価格は57800円です。
同じ金額出せばiPad(第9世代)の「64GB Wi-Fi+Cellularモデル」もしくは「256GB Wi-Fiモデル」の購入、もう2000円出せばiPadmini(第6世代)の「64GB Wi-Fiモデル」の購入が出来ます。

iPhoneはどれだけ高性能化したところで「iPhoneの枠」を超えることが出来ません。iPadを買えば「大画面での快適かつ迫力のある書籍・動画の閲覧(漫画を見るときに見開きで見れる、関連動画がたくさん表示される)」「2つのアプリを並べて同時に操作(Safariを見ながらメモを取る等)」といったiPhoneには出来ない操作が可能です。


【余談】iPhoneSE(第1世代)とiPhoneSE2の違いについて

2016年3月に発売されたiPhoneSE(第1世代、以下「初代iPhoneSE」と表記)とiPhoneSE2は以下のような違いがありました。
(主要な部分のみ書き出しています)

画面サイズ(4インチ→4.7インチ。)
ディスプレイ(Retinaディスプレイ→Retina HDディスプレイ、その他True Tone対応、広色域対応、触覚タッチ対応など全体的に進化)
SoC(A9→A13。コア数やニューラルエンジンの搭載などかなりの変化)
最低ストレージ容量(16GB→64GB)
SIM(シングルSIM→デュアルSIM)
カメラ性能
耐水・防塵機能(なし→あり)
充電機能(PD・ワイヤレス非対応→両対応)
Felica(非対応→対応)
TouchID世代(1世代→2世代)

(詳細はこちらより確認できます)


初代iPhoneSE→iPhoneSE2の進化と比べると、iPhoneSE2→iPhoneSE3の進化(出来ることの違い)ははかなり少ないと言えます。

iPhoneSE2(やiPhone8でも)iPhoneSE3同様ある程度水に強く、Felica(Suica,QuickPay,iDなどの非接触決済)が使え、バッテリーがなくなった時にはワイヤレスで手軽に充電あるいはPDを用いて30分で最大50%の急速充電が可能です。
ネット、動画視聴、SNSは十分快適に使え、カメラ性能も特別悪いわけではありません。
そして記事執筆時点で最新OS(iOS15)に対応しています。

このように書いてみると、iPhoneSE3にiPhone8やiPhoneSE2から乗り換える必要があるかどうか一考する余地があるのではないでしょうか。














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