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論語に触れてみる

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2021年4月の記事一覧

故きを温ねて新しきを知る

子曰く、故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る、以って師と為るべし。

有名な「温故知新」の基になった孔子の言葉です。「古くからの教えを学ぶことで新しい知見が得られる」などの意味として解釈されますが重要なのは「以って師と為るべし」の部分だそうです。師となって人に物事を教えるためには、その物事を習熟していないといけない。人に教えることができるくらいにしっかりとそのことを習熟したのならば、新しいこと

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吾十有五にして学に志す

子曰
吾十有五にして学に志す。
三十にして立つ。
四十にして惑はず。
五十にして天命を知る。
六十にして耳順(したが)ふ。
七十にして心の欲する所に従へども、
矩(のり)を踰(こ)えず

天命を知り
人の言うことをすなおに理解し
人の道を踏みはずすさない
少しずつ近づけていけているような気がします。

学びて時にこれを習う

子曰く、学びて時に之を習う。亦説(よろこ)ばしからずや。朋有り(ともあり)、遠方より来る。亦楽しからずや。人知らずして慍(いきど)おらず、亦君子ならずや。

学んだことを実践する、喜ばしいことだ。
友が遠方から訪ねてくる、楽しいことだ。
人から認められなくても腹を立てない。それこそ、君子とも言うべき人のあり方だ。

最後の一節を特に肝に命じておきたい。

論語に触れてみる

渋沢栄一が今人気です。
その渋沢栄一も論語をおすすめしていることから論語に触れてみようと思います。

論語は
六世紀頃輸入され
100年後聖徳太子の十七条の憲法に影響
弘法大師も儒教の経典として読んでおり
その後仏教で伝承されてきた
江戸時代には寺子屋で4、5歳から素読された

という歴史で日本でも古くから親しまれているようです。
しかし、最近ではあまり重要視されていないような気がします。
何か日

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