
キーワードは"仮説検証"。エンジニアが分析から開発まで担当する組織の強みとは
今回インタビューでご紹介するのは、AppBrewでテクニカルマネージャーとして主に動画事業を担当する藤野 翠太(ふじの すいた)。2018年に東京大学理学部数学科を卒業後、ヤフー、サイバーエージェントと国内の有名企業を経て、2020年9月より現職。iOSエンジニアとして、LIPSのアプリ開発に携わると同時に、エンジニアの採用にも積極的に関わっています。
ーー まずは、藤野さんのこれまでのプログラミング経験について教えて下さい。
初めてプログラミングに触れたのは小学5年生、オリジナルのゲームを作りたいと思ってC++の勉強をはじめました。学生時代はそのままずっとゲームを作っていて、大学ではゲームサークルで本格的なゲーム制作を経験。同人ゲームながら、学園祭で数百本が売れるという経験もしました。
ーー そこから、新卒ではヤフーに就職したんですね。
新卒1年目は、規模の大きい企業に就職し、"大企業のノウハウ"を吸収しようと考えていました。自分なりにカンファレンスでの発表や企業の技術ブログなどを調べ、勉強できることが多そうな企業を探しました。
また、C++に似ているSwiftを活用でき、国内のユーザー数も多いiOS開発には当時から興味があり、iOSに注力している、というのも企業選びのひとつの基準としました。
ーー ヤフーほどのサービス規模となると、サーバーやインフラを専門にするという選択肢もあったと思いますが、その中でiOSを専門にした理由は?
「ユーザーが直接触れる部分に関わりたい」という強い思いがあり、iOSエンジニアの道を選びました。学生時代に自分が制作したゲームをYoutubeで実況してもらえたり、ブログで褒めてもらえたりしたときの嬉しさや興奮が、その思いの根幹にあるのかもしれません。
ーー その後、比較的短い期間でサイバーエージェントへ移りましたね。どのような背景があったのでしょうか?
ヤフーには1年在籍しましたが、エンジニアとしてiOSで開発する時間以外の、マネジメント業務に割く時間も多いなと感じていました。自分の目指す将来像と照らしたときに、マネジメントよりは手を動かすこと、つまりエンジニアリングに時間を割きたいという考えがあったので、それが叶いそうな環境を求めて転職しました。
サイバーエージェントでは既存サービスのリアーキテクチャにアサインされ、複数のエンジニアでしっかりと腰を据えて向き合う時間がとれるなど、充実した時間を過ごすことができました。
ーーその後、AppBrewへ。どんな点に魅力を感じて転職を決意したのですか?
それまでの2社での仕事で、機能開発はしたものの、その後の数値を計測していないために結果が正しく評価できなかったり、施策途中で目的を見失ったりすることがあり、仮説立てから検証までのプロセスの重要さを感じ始めていました。
ちょうど同じタイミングで転職サイトのメッセージをきっかけにAppBrewのことを知り、「データドリブン」をキーワードに掲げているなど、当時の自分が抱いていた仮説検証プロセスに対する課題感について、会社全体でしっかりと向き合っている印象を持ちました。テックブログを通じて仮説検証からプロダクト反映までのプロセスを公開していたり、ビジネス職もSQLを書いてデータを見るよう推奨する環境があるなど、他の会社とは「データ」に対する姿勢がまったく違うと感じたのです。
さらに魅力的だと思ったのは、エンジニアが開発と分析のポジションを同時に担っていること。仮説 → 仮説検証のための開発 → 分析という一連の流れがシームレスに繋がるためには同じチームで開発も分析も行えるのが理想と考えていて、AppBrewはまさにそのとおりの組織形態でした。
ーー 採用プロセスの中で、印象的だったことなどはありますか?
まず、面談が4回もあったこと。スキル重視の転職が多くなる中途採用でも、とても熱心に「人」を見ているのだと感じました。
また、当時は「全員PM(プロダクトマネージャー)」を謳っていて、シンプルに「チームとして強いな」と。全員が優秀でロジカルだから、仮説立てから分析まで幅広い役割がこなせる。AppBrewメンバーのポテンシャルの高さを感じました。
ーー 入社からこれまで、具体的にはどんな仕事を担当してきましたか?
希望通り、iOSメインで開発に携わっていて、ABテストをしながら既存機能の改善をしていくチームのスクラムマスターを務めていました。
現在、メインで関わっているのは動画投稿文化ユニットの開発。アプリは、毎週月曜日にリリースを行っており、自分の開発したものがユーザーさんのもとにすぐに届くスピード感は心地よく感じていますし、開発はやりやすいです。たまにサーバーサイドの対応も必要になるため、他のメンバーに教わりながらRailsも書いています。周りのサポートもあって楽しくチャレンジできています。
ーー エンジニアから見て、LIPSや会社の今後についてはどう考えていますか。
AppBrewのメインサービスである「LIPS」は、アプリとして一定の規模に達し、コード面ではそろそろ成熟期を迎えます。だからこそ、このタイミングで、長期的な目線を持ちながら、将来の挑戦に備えた環境を設計し、作り変えていく必要があると考えています。
また、自分自身が「LIPS」というプロダクトにとても愛着を抱いていて、このプロダクトの開発をより加速させたいという気持ちが強くなってきています。例えば、現在はコードを書く以外に採用活動に割く時間も増えていますが、自分が好きな「LIPS」がより良くなるための仲間を探しているんだという強い意識を持ち、優先的に取り組んでいます。
ーー 勤務時間や休暇の過ごし方など、藤野さんの「働き方」を教えて下さい。
自分はこの会社には珍しく朝寄りの生活で、10時半、11時くらいから仕事をはじめて、19時くらいに退勤。週末はしっかりと休むことができていて、釣りに行ったり写真を撮ったりとアクティブに動く事もあれば、趣味でコードを書いたりすることもあります。その日の気分で行動します。
AppBrew全体としてはフルフレックス制を採用しています。エンジニアには多いと思いますが、作業に集中できる夜に働きたいという人もいるので、融通が効くのはよいと思います。
ーー 最後に、AppBrewに興味がある人に向けて、会社をオススメしてください!
まず、「なんでもやりたい人」。あとは「新しいことに挑戦したい人」「刺激が欲しい人」。(笑)
私のように開発に集中したい方はもちろんですが、開発とマネジメントのバランスも取りやすいので、将来的に開発のバックグラウンドを持ちながらプロダクトマネージャーなどよりビジネスサイドに寄ったキャリア構築を目指して行きたい方にもおすすめできます。
急成長中のスタートアップとしては意外かもしれませんが、メンバーは穏やかで優しい人が多く、バチバチしていないので、そういうところがAppBrewの一番好きなところですね。技術面はストイックだが、人間関係面では穏やかに仕事をしていきたいという人にはピッタリではないでしょうか。
ぜひ、一度お話をしてみましょう!
ーー ありがとうございました!
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AppBrewについて
「ユーザーに求められるものを再現性をもって作る」をミッションとして掲げ、データと仮説検証を元にした意思決定で新しいサービスを開発・運用する会社です。2017年にリリースした「LIPS(https://lipscosme.com/)」はコスメ・美容のクチコミアプリとして急成長し、2021年3月に700万DLを突破。“なりたい自分“を探す体験がさらに楽しく便利になるよう、機能の開発・コミュニティ運営に日々努めています。
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