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"従業員エンゲージメント"は一律にただ上げればよいわけではない?

どうも、アポロ株式会社の粟飯原です。

弊社でNoteによるブログ発信を行うことになり、今回はその初めての投稿になります!


サマリ

-前職にいるときから、"エンゲージメントを上げるべし"という概念に違和感を抱いていたことがこのサービスを立ち上げるきっかけとなった。
-人々の仕事に対する価値観を基にタイプ分類を行うと、種類の異なる6タイプに分類された。
-タイプごとに、重視していくべき指標や、打つべき施策が異なるいう示唆が得られている。
-会社としては、個人ごとの価値観を踏まえたうえで、個人に対する施策やケアをしていく必要がある!

はじめに

アポロ株式会社は、コンサルティング会社出身のメンバーが創業メンバーで、この記事を書いている私も新卒でアクセンチュアに入社し、2社目としてアポロに入社しました。

アポロでは「データの力で、色とりどりな従業員と、色とりどりな打ち手を繋ぐ」をコンセプトにしたilodoliというSolutionを2022年2月にローンチしました。

ilodoliのコンセプトを作るきっかけとなったのが、前職での経験です。
あくまでも私の感覚ですが、コンサルティング会社にいる人の多くが、「会社のために貢献したい」という思いよりも、「クライアントのために」や「自分の成長のために」という思いが強い人が多いと感じていました。
私も「クライアントのために何とかしたい」という思いをもって、入社してから4年間働いており、「アクセンチュアのために」という思いは正直そこまで強くなかったです。
(とはいえ、アクセンチュアはそんな私でもきちんと評価してくれていたと感じているし、今でもいい会社だと思ってます。)

一般的に、"エンゲージメント"と呼ばれる指標は、パフォーマンスの向上につながり、"エンゲージメント"を上げることで離職率を下げる効果があると言われています。
ただ前職の経験を踏まえると、そもそも上げるべき指標は、個人の仕事に対する価値観によって異なり、上げるべき施策・対処法も人によって異なるのでは?と考えたのが、このサービスを立ち上げるきっかけでした。

調査内容

弊社のデータサイエンティストと協力しながら、全国の従業員1,600名に対し、「仕事に対する価値観タイプと企業へのエンゲージメントの関係性調査」と題した市場調査を行いました。

この調査で検証したかったのは、下記の2つです。

  1. 仕事に対する価値観は従業員ごとに多様ではないか?

  2. 従業員ごとにそれぞれ重要視する指標が異なるため、企業が打つべき施策も異なるのではないか?

6つのタイプに分かれた!

名前の経緯はこちらの記事で書いてます!

市場調査の結果に対して統計的な処理を行った結果、6つのタイプ(ilodoliタイプ)が抽出されました。
ilodoliタイプは「仕事以外も含めて、自分の生活全体を、どのように満たしていきたいのか?」という設問を通して構成されています。

【何を】
- 収入
- やりがい
- 自分らしさ
- 地位や名声
- 対人関係

【どうやって】
- 職場
- 副業・プロボノ
- 投資・資産運用
- 家族や友人
- ボランティア
- セミナーや勉強会
- 趣味やスポーツ

タイプごとに存在しやすい職種や属性も異なる結果になっています。例えば、「わりきりイエロー(勤務先での収入重視)」は事務職や営業職などに、「やりがいグリーン(社会貢献ややりがいを重視)」は経営企画や専門職に多いです。

タイプ別の属性集計値やリフト値からマッピング。
文字が大きいほどその特徴が強いという意味です

ちなみに弊社では「つながりピンク」や「やりがいグリーン」が多い結果になっています!(少し意外でしたww)

タイプごとに重要視する指標や打つべき施策が異なる!

調査の中では、彼らが重要視する要素、現在の仕事に対してどのように感じているかや満足しているかに加え、具体的に企業に実施してほしい施策も聞いています。

例えば、「わりきりイエロー」は、

  • 【上げる指標】「企業エンゲージメント」(企業への愛着)

  • 【仕事への期待値】オフィスがある街のトレンド、ステータスや給与・評価

  • 【企業が取り組む施策例】個人ごとの目標管理や評価制度(MBO)、オフィスにおける社員食堂などの福利厚生の導入

「やりがいグリーン」は、

  • 【上げる指標】ワークエンゲージメント(仕事に対するやりがい) 、生活満足度(日常生活への満足度)

  • 【仕事への期待値】休みやすさ、スキルアップができる仕事や裁量

  • 【企業が取り組む施策例】フレックスなどの雇用形態・就業時間を選べる制度、マネジメント研修

となっており、ilodoliタイプごとに、上げるべき指標や、仕事への期待値、そして企業が打つべき施策例も異なる結果となりました。

レポートの詳細はこちらから。
https://speakerdeck.com/apollo_ilodoli/aporozhu-shi-hui-she

企業としてどんなことを心がけていくべきか?

今回の調査から、"個人"によりフォーカスし、その"個人"が感じている価値観や仕事への期待値を基に、企業が打つべき施策を考えていくべきだと考えています。
前述したコンサルタントもそうですし、Youtuberのような新しい職種も出てきています。1to1でマーケティング施策を打つように、人事施策に関しても個人の価値観に合わせて実施していくのが今後のトレンドになっていくのではないでしょうか。

ilodoliでは、「組織と個人が、より楽しく・よりチャレンジできる社会」を目指しています。ilodoliを導入することで、企業の役員や人事担当者がいろいろな施策にチャレンジできるようになり、従業員も「うちの会社はいろいろアクティブに動いていて働いていて楽しい」と感じてほしいと思ってもらえるようなサービスにしていく予定です。

さいごに

一緒にilodoliやアポロを推進してくれる仲間を募集しています!
ビジネスサイドもエンジニアも大募集中なので、気になった方がいればアポロのホームページやMeetyからお気軽にお問い合わせください。


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