家庭教師時代の教え子の今

大学時代の4年間、家庭教師をしていました。ある一人の子との時間は、今の私の人材育成への思いにもつながる貴重な経験となったのですが、今日、何年かぶりにそのお母さんとばったりお会いし、近況を知りました。

彼女が中1~高1まで家庭教師として関わっていました。成績で言えば、5段階で1と2のオンパレード(公立中)。通分がわからないし、小学3年生で習う漢字も書けません。興味を持たないと、意欲も出てこないタイプ。4年間家庭教師をやらせてもらって、結果から言うと、六大学に進学。「ドラゴン桜と匹敵するね」なんて言われますが、私がしたことは、「分かって楽しい」「できて嬉しい」「知って面白い」を実感させてあげることでした。

今日の本題はこれではないです。

あれから20年ほど経っていますから、彼女も2児のママ。大学卒業後に専門学校で理学療法士になり、今も病院勤務をしています。この春、二人目の育児休暇明けで理学療法士として復職。コロナまっただ中での復職で、想像を絶する大変さだったろうと思います。私は子どもは一人ですが、育児休暇明けの1年は、仕事と育児と家事で、疲れきっていたし、毎日栄養ドリンク飲んで、しかも、朝と保育園お迎え前に1本ずつ。もう、体力は下がりまくって、免疫力は下がっていて、頸椎をぐいっとやるわ、目はお岩さん状態のものもらい、副鼻腔炎で顔面痛などなど、もう大変な1年でした。

だから、コロナ禍での育休明け復職。しかも医療現場。感染防護服にマスクでの仕事。帰宅したら、1歳と4歳の二人の育児。ひとときも気が抜けない状態だったんだろうな、と思います。

そう。彼女は、心の病気になってしまったそうです。

昨日、お会いしたのも何かの巡り合わせだと。私に何ができるか、なんておこがましいことは思っていないけど、彼女が、少しでも私のことを思い出してくれて、力になれることがあれば。

まだまだ得体の知れないコロナ。だから、感染を絶対に起こしてはいけない医療現場や介護現場の方々は、どんな思いで向き合っているのか、今一度、忘れないで行動しようと思う。必死でコロナに立ち向かった彼女、その二人のお子様、ご家族が犠牲になってはいけない。。。

社会がむしばまれる前に、早く収束してほしい。


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