わたしはHOMEがつくりたいんだ
民宿という媒体(拠点)を通じてHOMEという心の拠り所になる場所をつくりたいんだ。
と最近気がついた。
そう、わたしは
誰かにとっての、HOMEを秋田に、つくりたい。
きっかけ
きっかけはおそらく、自分自身が秋田に「HOME」と呼べる場所ができたこと。
大学2年生の秋頃、農家民宿に宿泊する機会があった。
それをきっかけに、お世話になった農家さんのところへ足を運ぶようになった。「実家に帰ってくる気持ちで帰ってくるんだよ」という言葉は今でも忘れられない。
ぱちぱちと鳴る暖炉に、薪をくべるお母さん。
椅子に腰をかけて、笑いながら爪を切るお父さん。
暖炉の前でお茶をしながら、談笑する。
布団を横に並べるようにして寝床を整える。
夕食の支度を一緒にして、またゆっくりする。
焦る要素が全くない、落ち着ける空間。
わたしが大学2年生の頃に出会ったご夫婦は、わたしの「民宿像」を構築するきっかけになった。
心の落ち着ける場所、心の拠り所になるような場所をわたしはつくりたい。
大事にしていること
わたしには大事にしていることがある。それは「人との繋がりを大切にすること」
有名な禅の言葉に「一期一会」がある。
時は常に移ろっていて、同じ時は2度としてないから、その一時を大切にしながら生きていくことを示唆する言葉で、旅先や出掛け先で「一期一会」なんて使うことは多いかもしれない。
でも、実はそれだけではない。
「あの人元気かな?」というようなちょっとした、心に浮かんだ思いをないがしろにすることなく、その小さな思いを大切にする。そのような心がけを持つことで、後悔の念を小さくすることができる。
と曹洞宗徳雄山建功寺住職・枡野俊明さんは言う(おだやかにシンプルに生きる)。
「一期一会」。その時の流れで出会ったことは奇跡。でもその奇跡をその一回きりと片付ける必要はないとわたしは思う。
出会いを大切にする気持ち。せっかく出会ったのだから、と人を思う気持ちは、大切にしているし、今後も大切にしたいことである。
そして、わたしの民宿でも「人との繋がりを大切にしたい」。
わたしにとってのHOME
わたしにとってのHOMEとは、
誰かにとっていつでも帰ってこられる場所。
ふらっと立ち寄れる場所。
「ただいま」「おかえり」と言える場所。
「帰りたい」と思える場所。
「会いたい」と思う人がいる場所。
癒しになる場所。
ほっとできる場所。
故郷が秋田の人も、秋田じゃない人も、老若男女、分け隔てなく集える場所。
血が繋がっていなくても、FAMILYと思える人が、集まって時間を過ごせる場所。
最後に
HOMEは、必ずしも自分の実家や自分の家に限らなくてもいいと思う。
必ずしも第二、第三のHOMEじゃなくてもいいと思う。
わたしのつくりたい、これからつくるHOMEが
誰かにとっての1番のHOMEになっても
誰かにとっての2番目、3番目のHOMEになっても、
HOMEと呼んでもらえる場所になれていたらなんでもいいのだ!
*本文の写真は全て秋田で撮影した写真です。
*途中参考にした桝野俊明さんの著書はこちら
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