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11年目のキックオフ

5月13日、学び合いの場「ジムジム会」の日。東京アートポイント計画のスタッフと参加団体、合わせて40名ほどがオンライン上に集いました。東京アートポイント計画、11年目のキックオフ。まさかこんなかたちではじまるとは思いもよらなかったけれど、遠隔地のひとも、子育て中のひとも気軽に参加することができ、ここ数年で1番の参加率となりました。何よりも、見知った皆さんの元気な顔が見られて安心したことが大きかった。

冒頭、私から「アートポイントを形成する3つの柱、2020」という題で少しお話ししました。3つの柱とは、集い交流するための「拠点」、情報を届けるための「メディア」、仲間づくりのための「ネットワーク」のこと。地域でのアートプロジェクトを豊かに展開するために、いずれのプロジェクトでも必要が生じ、目的や状況に合わせて独自のものを編み出しています。

■アートポイントを形成する3つの柱
集い交流するための「拠点」
情報を届けるための「メディア」
仲間づくりのための「ネットワーク

「3つの柱」に気づいたのは、2019年度を終えたタイミングでのことです。活動2〜3年めを終えたプロジェクトが試行錯誤を経てそれぞれかたちにしています。HAPPY TURN/神津島は活動拠点「くると」を立ち上げ(拠点づくり)、ファンタジア!ファンタジア!は「ファンファンレター」を持ってまちと関わり(メディアづくり)、YATOでは地域の小学生と「やとっ子同盟」を組織しました(ネットワークづくり)。ひとつの柱がかたちになると、それが手がかりとなり2つめ、3つめの柱も見えてくる。プロジェクトを育てるために見通しておくべき指標、とも言えるかもしれません。


4月、コロナ禍にあっていずれのプロジェクトでもメンバー募集ができない状況を経験しました。「集えない」というアートプロジェクトへの難題を前に、東京アートポイント計画では緊急対応としての新たな3つ柱を立ち上げます。「拠点」として配信スタジオを、「メディア」としてnoteを、「ネットワーク」としてジムジム会を。「集えない」状況下にあっても、アートプロジェクトはひとりではできない。災禍を乗り越え次のフェーズへ進むために、さまざまな人々の知恵と工夫を持ち寄り、試行を重ねながら、のびのびと根をはる軽やかな基礎工事をはじめます。