青山勇樹

詩人。大学の教員として教育や研究に励みながら、詩を書いています。▶︎Mail⇨aoyamayuki1963-poetry@yahoo.co.jp ▶︎Facebook⇨https://www.facebook.com/profile.php?id=100044566866789

レコード

溝のなかで あなたはまだ生きていて あの頃よく歌ってくれたジャズのナンバーを ちょっとだけよそ行きに歌っている 黒く磨かれたピアノの天板に いつもあなたの横顔がゆ…

埠頭

風は渡っていった それきり もうこれ以上ここで 旋律になって歌いつづけられないから 預けてあった靴と楽譜を かえしてください そういってあなたはでていった 真夜中の…

未遂

その街角をまがってまっすぐに行けば 青空につきあたるから その城壁に沿って歩いてゆけば かならず青空にゆきつくから そう教えてくれた朱鷺色の髪の少女も ウェディング…

「薄明」 青山勇樹

「薄明」という詩を紹介します。 からんと晴れたぼくの胸のひろがりに そびえるひとつの梢がある その先にはいつからか ちいさくあおざめた矢印があって 風が きまっ…

「扉をあけてでてゆけば突然の真昼」 青山勇樹

「扉をあけてでてゆけば突然の真昼」という詩を紹介します。 とりあえず〈とりあえず〉と書いてみて そこからはじまる物語もあるにちがいない けれどもこうして待ちつづけ…

「虹」 青山勇樹

「虹」という詩を紹介します。 殺人現場の隣で バッハのパッサカリアを聞きながら そのひとと午後のお茶を飲んでいた とはじまるひとつの物語を 燃やしてしまったのよ書き…