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電気代高騰!知っているようで知らない   電気代の仕組みを詳しく解説

まず、電気料金のプランについてです。
東北電力では、2016年の電力自由化後に、お客様のライフスタイルや用途、ご使用機器等に合わせてお選びいただけるプランが10種類ありました。
(「よりそうプラスシーズン&タイム」、「よりそうプラスナイト&ホリデー」「よりそうプラスナイト8・10・12」など)

しかし2023年の3月31日で今までの電気料金プランの新規受付を終了しました。

この背景としては、これらの廃止されるプランは夜間の電力需要が少ないことを前提として設定されてプランだったのですが
・コロナ禍で昼間の電気需要が増えてこと、
・太陽光パネルの設置が増え、昼間の電力需要が減少していること
・エコキュートなどの夜間に使用する機器が増えたこと

これらの理由による昼夜間の供給コストの格差が縮小していることに加え、「ロシアによるウクライナへの侵攻等」による燃料価格高騰の影響を受け現在の料金水準では収益を維持し続けることが困難になったというのが今回の現行電化向けプランの受付終了に至った背景とのことです。

この現行プランの終了に伴い、新電気料金プランのスタートも予定されています。

こちらは「よりそうプラススマートタイム」というプランで、現行の電化プランと比較して昼夜の価格差が縮小され、休日については夜間と同じ料金設定になるプランとのことです。

このプランで東北電力がランニングコストの試算を行ったところ、年間で約37,000円、13%の電気料金アップになる見込みとことです。

また、基本料金の値上げも申請されています。

東北電力は4月からの値上げを政府に申請しており、現在はこの申請結果を待っているという状況です。
この値上げは「従量電灯」という料金の改定に政府の認可が必要な「規制料金プラン」を値上げしたいという申請なのですが、値上げはこの「従量電灯」のプランだけでなく、「よりそう」から始まる自由料金プランでも予告されています。

ここで、電気料金の仕組みについて解説させていただきます。

こちらの図をご覧ください
https://www.tohoku-epco.co.jp/dprivate/attempt/adjust/
↑東北電力のサイトの図があるページ
 
    基本料金(アンペア数による)
  + 電力量料金単価(プランごとに異なる)×使用電力量
  + 燃料費調整単価×使用電力量
  + 再生可能エネルギー発電促進賦課金単価×使用電力量
 
このようにまず、アンペア数による基本料金があり、それに加えて使用電気量に「料金単価」「燃料費調整単価」「再生可能エネルギー発電促進賦課金単価」をそれぞれかけたものが最終的な電気料金になります。

「電気料金単価」というのはプランごとに異なる金額で、使用量ごとに段階があり、多く使えば使うほど単価が高くなるように設定されています。

「燃料調整単価」は電気を作るための原油や石炭などの価格を元に算定される金額で、毎月変動する単価に使用料をかけたものが燃料費調整額として電気代に含まれます。

「再生可能エネルギー発電促進賦課金単価」というのは、太陽光発電などで発電した電気を電力会社が買い取りに要した費用を電気を利用しているご家庭に請求するというもので、この単価も年々上昇しており、2012年はkWh当たり0.22円・年額約800円ほどだった負担額が、2022年にはkWh当たり3.45円・年額約12,500円と大幅に上昇しています。

それでは、この高騰する電気料金を対策するにはどうしたらよいのでしょうか?

以前も動画で対策動画を出させていただいたのですが、今回解説したように、電気料金は使用量に「料金単価」「燃料費調整単価」「再生可能エネルギー発電促進賦課金単価」をそれぞれかけた金額が請求されますので、「電気の使用量」こちらを減らすことが一番重要になるかと思います。

使用量を減らすには、
・太陽光発電を導入し、電気を自分の家で発電することで買う量を減らす
・暖房効率の良い間取りや設備を導入し、使用する量を減らす
ことが重要かと思います。

高騰する電気料金の対策として、これからお家づくりをお考えの皆様は、ぜひこれらの導入をご検討いただければと思います。

今回は今後の電気料金プランと、電気料金の値上げについての動画を撮影させていただきました。今後もお家づくりに役立つ情報を、わかりやすくご紹介させていただきます。