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文学再入門

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文学のまとめ。
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1月(2024年)の読書

今年から「本が好き!」に入って書評(批評)を書いてます。このnoteの再アップなので、「本が…

やどかり
2か月前
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松本清張を読む

松本清張の『半生の記』を読んでいたら『昭和史発掘』シリーズも途中までだったとことを思い出…

やどかり
4か月前
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大江健三郎を読む

『個人的な大江健三郎』(初回放送日: 2023年11月11日/ ETV) ETV特集『個人的な大江健三郎』…

やどかり
5か月前
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2022年、1月は太宰治月間

太宰治とは少なからず因縁があり、わいが生まれたのが桜桃忌だったのだ。でも何故か医者がユリ…

やどかり
2年前
28

「文学とはなにか?」についてのパロディ的作品(よく出来ている)

『文学部唯野教授 』筒井康隆(岩波現代文庫) 書籍でも買ってあるのだが見当たらないので、Ki…

やどかり
1年前
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名詞代わりの10冊(+2冊)

表紙は読書メーターで過去に「読書人生で影響を受けた100冊」をやったので、そのときの上位に…

やどかり
1年前
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東京に徒花を咲かせよ神無月

『東京詩集3(1945~1986)』 (編集)正津勉 (解説)吉本隆明(都市詩集) 都市・東京吉本隆明の解説は、よくわからないところがある。喩えをビルでしているのだが。もともと建築物を持たないものは、どうすればいいのだろう。それで逃げる田舎もないとしたら。野垂れ死ねしろということなのか? 戦後詩になって荒地の面々の詩が飾る。鮎川信夫『白痴』は、戦時からの自由を謳歌する様子が描かれる。「ジャズ」とか「裏町を好みます」とか「ショーウィンドウ」とか。しかし、明らかに個の嗜好性が

関東大震災から敗戦までの詩人たち

『東京詩集2(1923~1945) (都市詩集)』 (編集)正津 勉(解説)北村太郎 北村太郎は、よく知ら…

やどかり
1年前
5

ドン・キホーテに成り損なったサンチョ・パンサ

『石原吉郎詩文集 』(講談社文芸文庫) 憎むとは待つことだ きりきりと音のするまで 待ちつく…

やどかり
1年前
5

文芸批評から現代思想を見渡すような本

『文学とは何か――現代批評理論への招待(上)』テリー・イーグルトン , 大橋 洋一 (翻訳)(岩…

やどかり
1年前
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おぼえる詩が多いのはいいことだ

『おぼえておきたい日本の名詩100』水内喜久雄(編) 声に出して読むのもいい。ひとりで黙っ…

やどかり
1年前
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今日まで眠る人も明日から「パサージュ」

『『パサージュ論』熟読玩味』鹿島茂 「集団の夢」 の偉大なる蒐集家ヴァルター・ベンヤミン…

やどかり
2年前
6

破滅のあとに天使が降りてきたコトバたち

『暴力批判論 他十篇: ベンヤミンの仕事 1 』ヴァルター ベンヤミン , 野村修 (編さん, 翻訳)(…

やどかり
2年前
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2月の読書テーマは「フランス文学」

すごい大風呂敷を広げてしまった。いま現在読んでいるプルースト『失われた時を求めて』と繋ぎたかったからです。かと言って一ヶ月で全巻よめるはずもなく、とりあえず「フランス文学」としておこうと思ったのです。文学で最初に読むのが(日本文学は別にして)、ロシア文学か英米文学かフランス文学であろうかと。いい加減です。ガイド本として、『文学こそ最高の教養である 』駒井稔 , 光文社古典新訳文庫編集部 (光文社新書)から始めたいと思います。文学が教養とは思ってないですけど。 『文学こそ最高