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火星に行きたい。

火星には、赤茶けた大地が拡がっているらしい。
火星には、水はないが氷はあるらしい。
火星には、ダストデビルという凄まじい砂嵐が存在しているらしい。

火星探査機キュリオシティから、鮮明な火星の画像が送られて来てから8年が経った。
2018年7月に火星が大接近した時、「なんか今日は羽田行きの飛行機が多いな」と思って夜空をぼんやり眺めていたのだが、その飛行機だと思ったものは実は火星だった。火星は、接近するとあんなに明るく見えるのだなと感心した思い出がある。
では、火星から地球を眺めたら、どう見えるのだろう、と火星について改めて考えさせられるきっかけとなった。
また、最近、火星版鉄腕DASHと言われた映画『オデッセイ』を見、『火星の素顔』(小学館)を読んで、ますます、火星への憧れを募らせることになった。

火星では、『ブルーベリー』と呼ばれる球体の赤鉄鉱が存在しているらしい。
鉱物好きとして、火星メリディアニ高原産の赤鉄鉱は、是非とも手に入れたいところだ。
オリンピア砂丘は石膏が豊富だというし、砂漠の薔薇が咲いているかもしれない。『咲く』のは植物だけではない。石も『咲く』のだ。

火星は、地球との共通点がありつつも、地球とは違う風景を魅せてくれるに違いない。それらを目の当たりにした時、私の中の価値観がどう変わるのだろうか。

世間は今騒がしく、私も心穏やかではない日々を過ごしている。
しかし、そんな時こそ火星の本の頁をめくりつつ、砂と岩だらけの世界で、鉄のブルーベリーを摘んで、石膏の薔薇を愛でる様子を妄想し、気持ちを落ち着けるのであった。


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