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健康ってなんぞや?

健康の定義は何だろうか?

ある人は”長生きできる状態”、また、ある人は”病気でない状態”と答えるかもしれない。

私自身は、これまで以下のように考えてきた。

健康とは、目的を成し遂げるために身体的、もしくは精神的なことが妨げにならない状態のことである。

ここで強調したいのは、健康とは目的ではなく、手段なのであり、状況に応じて時々刻々と定義が変わって良いものであるということだ。

風邪でだるいが、どうしても今日中に成し遂げなければならないことがあるという時は、風邪が治った状態が健康状態であり、特に体に問題がないが、次回フルマラソンに参加したいという時は、42.195kmを走りぬくだけの体力がある状態が健康状態となるのだ。

上の定義は、特に異論をはさむ余地はないかと思う。「健康って人それぞれだよね」というよくある考えで当たり障りのないものだ。

しかし、最近、健康とは上記のような定義では不十分ではないかと考えるようになった。

グルテンフリーを薦めるある本を読んでいたところ、以下のような記述に出会ったからである。

「ある患者は、ひどいアレルギーに長年悩まされていた。私は、彼をひとめ見るなり、小麦の摂取が原因であることを見抜いた。私は、小麦フリーの食事を勧め、患者は真摯に向き合ってくれた。するとどうだろう。長年悩まされていたアレルギーはわずか数週間でおさまり、またこれまでに経験したことのないほどの良い体調をその患者は手に入れたのだ。その患者は喜び、次第に、私のもとから離れていった。それから2年後、その患者から突然の連絡を受けた。一切れのピザを食したばかりに、前よりもひどいアレルギー反応が出てきてしまったとのことである。彼は、ほうほうの体で私に連絡を取り、私は再度小麦を食さない食事法を指導した。状態は再度収まった。彼は二度と小麦を食さないことを誓った。」

著者がこの一節で主張したかったことは、一旦、症状が治まったとしても継続しなければ意味がないぞということである。

しかしながら、私はこの部分に違和感を感じた。果たして、この状態は健康といえるのであろうか?

小麦などは気を付けていても、口に入れるものにどうしても混入してしまう場合はある。そのたびにいちいち重症になっていたのではかなわない。

健康とは、ある状態ではなく、ある状態から悪い状態に陥った時にどれだけ早く改善するかということではないのか?これは免疫力といってもよいかもしれないが、普段そんなに、パフォーマンスが高くなくても、その気になればすぐにパフォーマンスを高い状態に持っていける能力も含んでいる。

以上を考えて、私自身が実行しているのは以下の健康法である。

1.まず自分のベストの状態を知ることから始める。この時点では色々テストする。糖質制限をしてもよいし、グルテンフリーにしてもよい。カフェインを抜いてもよい。ただし、一つのやり方に固執するのではなく、すべてのやり方に利点、不利点があると理解する。後、常識で考えてそれはダメだろという健康法はやらない。ベストであるかどうかは血液の数値などを参照にしてもよいが、自分の体に聞くのが一番良い。

2.自分の体の変化に敏感になる。自分の今の体重、体温、心拍数を測定せずに大体言えるようになれば合格。

3.仕事が楽な時とか、休日とかにあえて、体調を崩すような行為をしてみる。徹夜したり、ドカ食いしたり。(無理やり何かに感染したり、毒物食べたり、骨折してみたりみたいなことまではやらなくていい。)

4.そこから、どんな手段を使ってでも、最速でベストな状態に持っていくことを考える。

ちなみに、これは、身体的なことだけじゃなくて、精神的なことにも使えるだろう。

まずは自分を知り、そこに戻すための手段を確保しておくということが重要である。

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