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「ハマスタ技術実証」体験レポート

 横浜スタジアムによる、大規模イベントの人数制限緩和に向けた取り組み、「ハマスタ技術実証」が10/30~11/1の試合(ベイスターズ対阪神)にて行われました。

「ハマスタ技術実証」の内容や目的など、詳細はこちらの神奈川県サイトと、日本経済新聞による球団副社長インタビューに詳しいです。

 私は11/1の試合を観戦しました。なお、下記の記事によるとこの日は定員の約86%にあたる27850人が来場したそう。

事前に協力を求められた事項

 チケット購入時に、次のような「協力をお願いしたい内容」がメールで送られてきました。

1.新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」インストール

 入場時に、アプリ画面を係員に見せるとプレゼントがもらえます。プレゼントの中身は日によって異なります。11/1はハズレなしスクラッチカードでした。

2.LINEアカウント「横浜DeNAベイスターズ(技術実証用)」を友だち追加&体調登録

 試合前~試合後の体調を登録します(試合翌日にも、健康状態を登録するようメッセージが届きました)。健康に異常があると判断された場合、保健所等への連絡を案内されるそうです。

3.LINEアカウント「ハマスタ技術実証アカウント」友だち登録&座席登録

 会場で新型コロナウイルス感染が確認された場合、感染リスクが疑われる人にメッセージが来るそうです。友だち登録と座席登録をすると、ハマスタのグッズ売店で使えるLINEクーポン1000円分がもらえます。またこのアカウントを通じて、試合当日のトイレや売店の混雑状況もわかるようになっています。
 試合中にも、このようなメッセージが送られてきました。

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 同時に、神奈川県公式LINEアカウント「新型コロナ対策パーソナル(行政)」も友だち登録することも求められました。

4.混雑緩和のための早期来場

 試合開始1時間前までに対象店舗にてau PAYで飲食物を購入すると、金額20%を後日キャッシュバックとのこと。

5.球場内の混雑度計測のためLINE BeaconをONに設定

6.来場者アンケート

 ……多い。やることが多い。来場者のうち、どれぐらいがこれらすべてをこなしているのかな? と疑問には思いました。私も、回答期限を確認しなかったため、来場者アンケートに回答しそびれてしまいました。

もし「都合の悪い結果」が出たら、どう受けとめていくのか


 この取り組みの目的は、一言でいうと「収容人数を増やして大規模イベントを行うためのエビデンスづくり」なのだと感じられます。
 ただ気になるのは、(すでにファンからTwitterでも指摘されていましたが)「都合の悪い結果」が出た場合の対応です。

 もし、来場者の「協力をお願いしたい事項」取り組み遂行度が低かった場合や、来場者から感染者が出た場合。そういった「都合の悪い」現実が炙り出されたら、それをありのままに受けとめ、分析・発表してくれるのか。

 11月中に分析結果が発表されるということですので、どのような発表になるのか注目していきたいと思います。