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共感するという事は成長した証である

離婚に続く二度目の失恋を受け、僕は姉に多くの失恋ソングを勧めてもらった。姉が言うには、「失恋ソングは自分の失恋経験と共感できる。多くの曲を知り共感したことで自分がどれだけ人生の経験を得たかが分かる。だから聞け!」と言われた。なので、失恋ソングを聞くことにした。

昔から僕はポップ系であったり、ノリの良い曲が好きで、あまりバラードだったりゆっくりだったり、マイナス感を感じる失恋ソングなどが好きではなかった。そして何より、当時はそれに対して共感を持てていなかったのだ。「失恋したらもうしょうがないじゃん。諦めて次に進めばいいんだよ。」などと、結構なめた口調で聞いていたと思う。

その曲に隠れた本当の意味。その歌詞が伝えたいもの。理解が出来ないと悲しいことに曲の良ささえも理解できない人間になる。結構良い例が、SIAM SHADEの「誰かの気持ちを考えたことがありますか?」という曲だ。ちなみにここで結論を言っておく。名曲である。失恋した人が読んでいたら、是非YOUTUBEなどで検索して聞いてみてください。もしくは歌詞だけでも読んでください。心に刺さります。

さて、曲の良さもですが、理解できていなかったとはどういうことか。まず、「誰かの気持ちを考えたことがありますか?誰かの立場に立ってみたことがありますか?」という歌詞から始まるこの曲。それに対して、昔の僕は「いやいや、当たり前じゃん。いつも人の立場になって人の気持ち考えてるし。当たり前じゃない?」という浅はかな考えでした。そこから僕の興味はなくなり、他の歌詞を一切理解しませんでした。

でも今はどうでしょう。このワンフレーズだけで2019年以前の結婚生活であったり、離婚後の彼女と過ごした時間がすっと入ってくるのです。「あぁ。彼女の立場になって考えたかな…。嫌、出来てなかったな。」と。人間関係は「当たり前」がなくなるのがむしろ当たり前という事にも気が付きました。

その後の歌詞は皆様で見てほしいのですが、僕にはその後も心にグサグサと歌詞が刺さりました。心は串刺しです。これを書いているだけでも心がきゅっとなっています。初めてこの曲を聞いて数年してから本当に良い曲だと知る。これは本当に自分がまた一歩大人の階段を登り、成長したなと感じた瞬間でもあります。

なので、皆様も辛くなった時、失望を感じた時、失恋した時。その都度曲に助けられた人がいると思います。曲でなくても本であったり漫画であったりドラマであったり。色々な作品に共感ができた時、それは人生の成長なのです。曲を聞いて笑顔になってもいいし、泣いてもいい。映画も本も漫画もなんでもそうです。共感を恥ずかしがらずに表現してください。そして、自分はまた一歩成長出来たと自分を褒めてください。これを読んで共感頂いただけでもすでに成長です。それを自信にして、更に一歩進んでいきましょう。

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