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自己紹介【ホラーからソシャゲまで。雑食ゲームプランナーやっています】

僕は、ゲームを作るお仕事をしています。
その中でも「ゲームプランナー」と呼ばれる仕事をしています。

「プランナーって何をする人なの?」と思われる方も多いと思います。
みなさんが持たれるイメージだと
「ゲームのアイディアを考える人」みたいな感じでしょうか。

どんなゲームを作ってきたの?

僕がゲーム会社に入ったのは2000年ごろ。
プレステ2が全盛期を過ぎ、やや下火になりかけの時代でした。

最初はプレステ2。
そこからDSやWii、PSP、3DSなどの開発に携わり、
PS3、Xboxなどの次世代機の開発まで
色々なゲームハードのゲームを開発する機会に恵まれました。

そのあたりで携帯ゲームが人気になってきまして、
現在はソーシャルゲームの開発を行っています。

最初の仕事は、幽霊の配置

仕事としてゲームを作る場合、
趣味でゲームを作るのとは違って、どんなゲームを作るかは選べません。

「自分はこのRPGが好きだから、RPGを作りたい!」

と言っても、
今、会社が力を入れているプロジェクトが釣りのゲームだったら、
釣りのゲームを作るしかないわけですね。


僕が、一番最初に携わったゲームは「ホラーゲーム」でした。

それまでホラーゲームなんて遊んだことなかった僕に、
最初に任された仕事は、「幽霊をイイ感じに配置する」事でした。

僕は、特にホラー大好き!なわけでもなく
見た事があるのは「世にも奇妙な物語」とか「本当にあった怖い話」程度。

当然、「幽霊を怖く配置するマニュアル」も社内のどこにも無かったので、

「このカメラアングルは怖いんじゃないか」
「このタイミングでドバーン!と出たらびっくりするのではないか」
「ここでうめき声を鳴らしたら、きっと気持ち悪いぞ」

とかを試行錯誤して、演出を作った思い出があります。

こういう風に「敵」とか「エフェクト」とか
出来上がったパーツを配置して、
ゲームをくみ上げる仕事を「スクリプト作成」とか呼びます。

実は、ここが一番楽しかったりします笑
一番、完成品に近い部分なので、RPGツクールみたいなノリですね。

新人さんは、まずここから入ることが多いと思います。

明日からは、ガチャの数値設計

そんなこんなで(雑なはしょり)
10年くらい家庭用ゲームを作っていたのですが、
だんだんと家庭用ゲームのボリュームが大きくなっていきました。

いわゆる「ハイエンド」なゲームが増えてきて、
1本のゲームを作るのに3年とか、かかるようになってきました。

同じゲームを3年も作り続けるのって、なかなかキツいです。
飽きちゃうのです。

大きなゲームとなると、
開発チームの人数が100人を超えてきて、分業も進んでいきます。

中には、ひたすらメニュー画面を作り続けたり、
背景のステージだけを作り続けたりする人もいます。

大きなゲームには、大きなゲームの良さがありますが
いろいろな部分に携われる小さなゲーム開発も楽しいですよ。


そうして家庭用ゲーム機の開発に飽きちゃった僕は、
ソーシャルゲームの会社に転職しました。

「色々なゲーム作ってきたから、今までのノウハウでなんとかなるやろ!」と思っていた僕に任せられた仕事は、
「ガチャを含む、ゲーム全体の数値設計をイイ感じにする」事でした。

幽霊の知識なんか役に立たねぇよ!


ソーシャルゲームのバランス設計って、難しいんですよね。

家庭用ゲーム機はリリース前に、
ゲームをプレイしてバランス調整して製品に落とし込むのですが
ソーシャルゲームは「運営」が前提にあるので、
2年先、5年先のバランスまで考えた設計をする必要があります。

これがなかなかコツを掴むまでは大変でした。


結局、ゲームプランナーって何をする人なの?

ゲームを作る仕事の中で

「エンジニア」さんは、プログラムを組む人
「デザイナー」さんは、絵や画面を描く人
「サウンド」さんは、音を作る人

みたいにわかりやすいイメージがあります。

それと比べると「プランナー」ってこういう仕事をする人とは言いづらく、
色々な仕事を求められる事が多い職業だと思います。


「ゲームプランナーって何をする人なの?」
に対する僕の回答は、
「ゲームを、なんかイイ感じにする人」だと思います。


イイ感じにするやり方は、
映画のような演出手法であったり、
爽快感を感じる数値設計であったり、
本当に様々です。

いろんな種類のゲームがあって、そこにいろんな面白さの工夫がある。

だから、僕はゲーム開発に魅力を感じ、
飽きずに楽しく仕事を続けられているのかなと思っています。

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