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少牌マイティのすゝめ2023年版

『まだ13枚で麻雀やってるの?』
を麻雀流行語大賞にしたいと思っている肥え×です。

この度、夢だった自分の雀荘、麻雀Quasarをオープンしまして、たくさんの人が少牌マイティを打ってくれました。早いもので少牌マイティが現れてから2年が経ちました。

この2年で少なくとも10000半荘以上は少牌マイティを打ちました。そこでだんだん少牌マイティの手組について分かってきましたので紹介したいと思います。少牌マイティの基本については別の記事ですでに書いてありますので、そちらを理解している人向けの記事となります。

この記事では
・聴牌するまでの手組
・各種ルールにおける判断の違い
について解説していきます。

1.5ブロック完成後の余剰牌

13枚の麻雀では5ブロックが揃った後、以下の余剰牌を抱えます。
1.変化
2.強化(フォロー牌)
3.打点アップ
4.安牌
詳しく知りたい方はコチラの配信で詳しく解説しています。

少牌マイティでも5ブロック打法はとても大切なのは変わりません。しかし、持つ余剰牌は大きく変わります。この余剰牌の持ち方が下手な人は負けます。この章では余剰牌の持ち方を解説します。

1.1 変化の牌

上の牌姿を見てみましょう。普段から私は西以外切るなと言っています。愚形が残っているため3pから新たな良形ターツを作るためですね。しかし、少牌マイティにおいては違います。ここから3pを切って愚形を固定してしまいます。何故かというと、少牌マイティではそんな時間はないからです。次の順には先制リーチが飛んできます。

先制リーチを受けた場合3pがとても危険(具体的な数値は不明)です。うまく3pにくっついて下の図になっても

12sを切っている間にリーチが飛んできます。
相手との間合いにもよりますが12枚以上の待ちが確定している場合は変化の牌は持ちません。
次の牌姿はどうでしょう?

8枚待ちの聴牌しか取れません。この場合はシャンテン戻しをします。西を抱えて12sを落とします。聴牌したところで勝負になりません。
次の牌姿は

この形が分岐で、12s落としても、3pを切ってもOKです。聴牌枚数16枚のうち半分の確率で12枚リーチが打てます。私は相手との間合いで決めます。
すごくふわっとした言い方ですが、例えば配牌時の理牌に時間をかけている人や、前巡で少し止まったりした人は聴牌が近いことが多いです。そういう場合は3pを切ってスリムにしています。

1.2 強化(フォロー牌)


→8p切り

ターツ完成を助けてくれるのがフォロー牌です。この8pはいりません。さっさと切ります。ですが、役牌が相方の場合は残します。

→西切り

やはりポンテンはとても偉いです。

愚形部分の強化は1289は残しますが、3~7は切ります

→西切り
→7s切り

2度受けは強化の形で持つかどうか決めます。

→2s切り

2sがあってもなくても聴牌チャンスは変わりません。変わるのは3sを引いたときにソウズ部分が36s待ちにできるだけです。両面の二度受けはどうでしょうか。

→7s切り
→西切り
→5s切り

上に述べた通り8までならフォロー牌として残します。相方が字牌の場合はシャボに固定してしまいます

→4s切り

両面に受けてもシャボに受けても聴牌枚チャンスは一緒だからです。しかし端にかかったターツは悩ましいです。

→8s切りでも7s切りでも可

ピンズ側のターツの優秀さによって決めましょう。上の場合は8s切ります。
このように強化している牌の危険度によって持つかどうかの判断を行います

1.3 打点アップ

打点アップ牌を持つかどうかは振り替わった後、落とすターツの危険度によって決めます。

→1p切り

5pを引いて一気通貫が狙えるようになりますが、そのあとに切る45sや78sを切っている間にリーチがかかるとおしまいです。安牌を持ちます。

→西切り

5pを引いた後、9mを落としながら安全にターツの振り替えができます。

→1p、西どちらでも可

89ターツは境界線です。危険度がそこまで高くないのでターツの振り替え中に聴牌が入ってもまあまあ切っていけますが、それでも2筋切ることになるので打点が欲しい局面でないときは1pを切ります。

赤の場合はどうでしょう。

→5p切り

さっさと切ります。が、

もう片側が良形且つ1p、2p、8pが安全な場合は残してもOKです。切り遅れてもカン6pとソウズの良形で十分勝負になります。

ドラはどこまで持つべきでしょうか?

→5p切り

もちろんさっさと切ります。しかし例外もあります。

6pが安全で、且つもう片側の良形が確定しているときは西を切ります。先制を打たれても47pさえ入らなければ6pを切って12枚待ちのリーチが打てるからです。

このように少牌では将来打ち出す牌の危険度によって余剰牌を決めます。もちろんこれは相手の速度感によって変わります。6巡目でもいっぱいに受けることがありますが、この余剰牌の意識を忘れないようにしましょう。これができるだけで初心者を圧倒できます。

また、相手の速度を気にかけましょう。3~7を1枚でも切ってきたら次の手出しでリーチが来ます。6巡経って1面子もない場合はチートイに固定したりします。

この形は一見よさそうに見えますが、先制リーチを打たれたら終わりです。ですので6巡でこの形なら相手からリーチが入る前にチートイにしてしまいます。これも相手との速度感で決めます。

2.ルールの違いによる打牌

少牌マイティには
1.お多福
2.確変チューリップ
3.割れ目
というルールが存在しています。どれもめちゃくちゃ面白いですよね。
この3つのルールですが戦術が全く違います。これを使い分けられない人が負けます。この章では各ルールの取る戦術について解説していきます。例えば次の牌姿は切る牌がルールによって違います。

親 ドラ7s

この牌姿からお多福、確変チューリップ、割れ目で使い分けれていない人は必見です!
特にお多福、確変チューリップは全く別の選択を取ります。

2.1お多福少牌のすゝめ

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