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#24 「 恐れ多いゆえに、好奇心。」

「 わたしはまだ、自分の好奇心に従えるだけの
   勇気をもっているだろうか。」



好奇心は探検。
時には宇宙の起源へ、月の肌触りに数の美。
時には深海の暗闇へ、ネオンの鱗に無の音。

好奇心は恋愛。
時には束縛の甘美に、残るは空しい心の骸。
時には孤独の背中に、言葉少なの温かな腕。


求めるものをもとめ、
求めぬものを見極め、
愛するものを愛して、
手離すものを手離し、
諦めの悪さを信じて、
諦観の安らぎに眠る。



そんな清らかな熱情と冷たさを、
わたしはまだ持ち合わせているだろうか。

あるがままを抱きしめられる
しなやかな強さをもっているだろうか。

あなたを身勝手に愛して手離して、
それでも未だに愛しているという矛盾について
あなたに話せるだけのろくでもなさと情けなさを
わたしはまだ大切に思っているだろうか。


ああ、世界をみたい。君にまた会いたい。


二頭を追えば、一頭も得られない。
何かを選べば、一方は選べない。



「 否、わたしは君を連れて世界を見に行く。」


2023/10/17    秋晴れの渋谷より

追伸
生意気な締めになってことをどうぞ許してくださいね。
純粋っていうのは、自分に正直にあれもこれも
ほしいっていうことじゃなくて、
あれもこれもいらないから、これだけがほしいって
いうことだとも思っています。

                                   セス・プレート

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