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#4 清潔って、孤独ですね。

わたしは、清潔なものが好きです。


よく片付けられた風通しの良い午前の部屋も、

干しあがったシャツに残る淡い洗剤と太陽の匂いも、

丁寧に小分けされた紅茶葉の小瓶たちも、

行儀よく積まれたトイレットペーパーも、

いつも感じ好く短く切りそろえられた友人の黒髪も、

電車の窓から外を静かにまっすぐ見つめる誰かの瞳も、

配慮のある聡明な仕事ぶりも、

お互いに自立してしまった恋人同士のそれゆえにイノセントな思いやりも、

母がくれる宇宙大のような愛情も、

人生にきちんと終わりの約束があることも、


わたしは日常の中に清潔なものを見つけるたび、
この暮らしや人生をちょっとまた好きになる。
その清らかさに。その切りの良さに。


そうして清潔にはいつも、孤独の匂いが漂っている。

月光に照らされて夜に咲く花の香りのような。
森の奥に湧き流れる清冽な小川のせせらぎのような。

そうして今夜もわたしは、
白いシーツと白い枕に香る清潔さに安堵しながら、
孤独を抱きしめて眠るでしょう。


「  思えば孤独は美しい。」

       2023/6/15 孤独な夜にて セス・プレート

追伸
わたしもなるだけ清らかで潔い文章を書けたらいいなと思います。
水のようにナチュラルな、きらきら流れるような感じのものを。
さて実ははじめの方に書いた描写の中に、わたしの私生活シーンにはない
フィクションがございます。どれか分かるかな?w 
でもそのうちにはちゃんと用意して、小分けにして、、、




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