#9 束の間の感慨は、46億年のロゴス
世の中にあるどんなことも、
長いことじっと観察すれば、
みんな大して変わらないのでしょう。
薄い肌の下に息づく仕組みも、
目の前に広がるこの世界の成り立ちと、
きっとそう変わりないのだ。
46億年のもの間、
たっぷりと渦巻く水を一滴もこぼさず
回転し続けてきたこの星の、
その内側で営まれてきた
無数の生命の大きなサイクルは、
星の年齢からすれば
一瞬にも満たないわたしの命にもきっと、
小さく、
短く、
それでも等しく組み込まれているのだ。
ぼぅっと思考を漂わせていると、
不意にそんな感慨と出くわしました。
夕暮れに煙草のけむりをまっすぐはき出すと
世界の意味がほんの少し近くなっているのを感じる。
そんな根拠のない唐突な一致体験に、
なんとなく赦されたような気になったわたしは、
その静謐な心持ちを一寸でも保ちたくなって、
あとすこし温度の低くなった身体を温めるために、
いつもより早くお風呂につかることに。
お湯の中に伸びる少し日焼けしはじめた手足は、
少し透けて見えたような気がしましたとさ ♩
2023/6/24 夕暮れの渋谷より セス・プレート
追伸
お風呂を上がったわたしは、なんだか急なエネルギーの増幅を感じ、
勢い余ってもう一度オシャレをして、呑みに出掛けてしまいました。
ああ、せっかくクリアないい感じの気分だったのに、今はもうもう
大量のレモンサワーに占領されてしまって、、うぷっ、、ヒヒヒ♩
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