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#5 風より気ままな、わたしのそのまま

渋谷は久しぶりに、いいお天気。

今朝目を覚ますと、

クリーム色のカーテンが背後からの日差しをうけて、

まだ眠たげな空気が停滞した室内に、やわらかな陰を落としている。


「、、ああ、晴れだ、、、♩」

まだ少しだけ薫る昨夜の雨の気配を吸いあげて、

どんどん日中の軽やかな空気へと造り変えている。


お昼。

ちょっとそこまで軽食を買いに外にでる。

「ああ、ほんとにいいお天気♩」

「いっそのこと、ひとりでいるのもいいんじゃない?」

  などと、ふと思う。

「こんなに気持ちがいいんだもの、一人でもきっと大丈夫♩」

一人で暮らしていることの、身軽さに、その自由に、

ふいに嬉しさを感じて、

妙に潔い、根拠もない心強さがわいてくる。


そんなことを思ったのとほぼ同時に、

「せっかくこんないいお天気だし、

 今夜誰かを飲みにでも誘ってみようかしら♩」

などと文脈を大胆に無視した

予定を思い立っては、わくわくし始めているときた。

わたしは自分のちぐはぐさにさすがにすこし呆れてしまう。

でも、いいのよ。

はじめに思ったことは誰と会ってもきちんと隠しておくんだから。

だって今夜ならきっと誰と会ったとしても大いに楽しく、

ちょうどよくやさしい感じの、わたしでいられる気がするんだから。

ぜんぶまるごとゆるされるような 〜、

ぜんぶまるごとゆるしてあげられるような 〜、


そんなことを顔やら髪やらを撫でてくれる気持ちいい風の中を

すいすい泳ぎながら思いましたとさ。

「ふふふ、ほんとに良いお天気♩」
   (雨の日も好きだようw)

     2023/6/16    風の美しい渋谷より    セス・プレート

追伸
なぜかいっぺんにたくさんの方々がフォローしてくださっているようで、
やや謎謎しておりますが、まあそんなことどうでもいいくらいにとっても
嬉しいです。どうも、大変に、しみじみと、ありがとう。


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