花とセーラー服_黒300

平成最後の1年にしてきたことと、令和元年にやることリスト

4月です!
1年経ちました!!

て、何が?何が1年?
て話なのですが、

私が連載を終えて無職になってから1年!だ!

1年前連載を終え、次の仕事が決まっていない状態…でいるのはとても不安でした。
実際、無職です。
でも、でも、でも!
漫画家とか作家っていうもんは、基本無職だ。
安定してはいけない。
いや、安定はいいんだけど、
安定だけを求めてはいけない。
普通の安定を求めているのなら、はじめから
漫画家になんかならない。

漫画を描きたい!どんなものでもいいから、描き続けたい!
という気持ちしかなかったので、何でも描いてきました。
デビューしてから長い間、ほとんど仕事がない状態だったので、
その反動で2008年くらいから一昨年くらいまではほぼ毎日、ずーっと描いていました。
1日10時間~12時間描きました。休みが3カ月に1回。(若かった。健康って素晴らしい!)

そのころの基本的な私の仕事というのは、連載というわけではなく、
40~50ページくらいの読み切り(たまにシリーズもの)を、ほぼ毎月、描き上げるという感じ。
それを10年ほど続けました。
毎年、年間500ページ以上描いていた感じです。

単行本はそれほど売れなくても、描けば原稿料がいただけるので、
私一人生活していく分には困らない。
ただ自分が頑張ればいいだけのことなのです。

しかし…

そんだけ描きまくったのに、
結局、どこの編集者からも
「思ったより売れませんでしたねー(笑)」で、終わり。

基本的に自分一人でストーリーを考え作るのですが、
必ず編集者からのチェックが入る。
直しがバンバン入る。
あれは駄目、これもダメ、ここは直して!と言われる。
それを全部クリアしないとプロではない!と自分に言い聞かせて
頑張ってきたのですが…。

あー、なんか、私って何のために漫画家になったんだっけ…
と、
夜中にトーンを削りながら(アナログですので)泣けてきたことが
何度も続きました。

だからこの辺で休みはほしかった。
仕事がないと不安だけど、休みたかったし、
「好きなものだけ描く」という生活をしたかった。

ちなみに去年終わった連載というのは、私にとってはじめてのコミカライズ(原作つき)で、
期間も1年半と最初から決まっていました。
原作があるからラクかなーと思い(実際はラクではなかったけど)
いつもプロットにかけていた時間があくなー、とふと思い、
1年半の間に、編集者に頼らずネームを描く準備、というか
リハビリを始めることにしたのです。

長年、編集者からOKをもらうためのネームしか描いてこなかった。
(だって、OKもらわないと原稿料もらえないもん!!)
マンガとは、編集者と一緒に作るものだと思ってたし、
編集者がNGを出すネームは、世の中に出すべきマンガではないと
いうことだ、と思い込んでいたのです。

つまり、自分の漫画に対する自信を失っていた。

その結果、私は「これはおもしろいかどうか」「続きはどのようにするのが望ましいか」、本来なら作家が考えるべき部分を編集者に委ねてしまっていたのです。何年も。

それでも…ヒットを出せば状況が変わる、と信じてきました。
1本だけでもいいから、ヒットを出せば…
そうしたらきっと自由に描ける日が来る、と。

でも、そんな日は来なかった。
「いつか」なんて、ない。
そんなの待っていたら年取って死んでしまう。
だから私はリハビリを始めたのです。
仕事の合間にどこにも掲載されないであろうネームをちょこちょこと描いていました。

そして連載が終わり、私は自由になりました。

ネットでいろいろ調べていると、
ブログやTwitterで発表してヒットを出している漫画家さんが結構たくさんいることを知って、

そしてnoteを知ったのです!!

どうなるか見通しは立たなかったけど、
自分で自由に考えて描くマンガで勝負できるか、いっぺんやってみよう!と思いました。
以前描いていた雑誌の編集者さんに頼んでまた描かせてもらうことも
できたかもしれないけど…
でも、原稿料がもらえる代わりに決まりが多くて直しの多い漫画を描くことはどうしても避けたかったのです。

とは言っても、仕事がない漫画家は世間的には無職です。
不安です。
相談できるのは占い師だけで(笑)
毎回占いに行くのは面倒になったので、自分でも占えるように
タロットカードまで習得してしまいました(笑)。

実際、この1年、まったく仕事がなかったわけではなく
2月には依頼が来て読み切りを描きましたし、
友人が6回も1ページ漫画の仕事をくれたのですが…(ありがとう!)

それに、過去に描いたものの再録と印税がいただけたので…
貯金を切り崩す、ということはなかったのです。
よかった…ホッ。

こんなことなら、不安になる暇があれば
もっと安心して自由に描きまくればよかった…。と、今なら思う。

しかし、そんなこんなで気づくと、この1年。
時間ができたおかげで今まで描いたことがなかった漫画が
描けました!

ざっと振り返ってみると…

部屋のみひとりざけ(コミックエッセイ) 22話

恋するルマンドちゃん(1ページ漫画) 19話

セーラー服に、棘 (百合3ページ漫画)5話

pink and blueberry (1話16p)3話

すべて、どこからも依頼されたわけでもなく、
自分で勝手に自由に描いた漫画!
すべてnoteで公開しています。

ずっと仕事が埋まっていた頃に比べたら
ずっと量は少ないです。

でも、1日5時間くらいしか描いてないし、
疲れたら次の日にまわしたりできたので
(締め切りがないので!)
ラクでした。
それに、編集者のチェックがないのです!!!
これ大きい!
編集者のジャッジを待たなくてもいいのです!!
毎日「今日はこれを描こう」と考えることは
とても楽しかった。

「たいへんですねー」と心配、同情する人もおられるでしょうが、
私は大丈夫!な、気がします。
(タロットカードでも大丈夫と出ました笑)

これがどうやって生活(収入)につながるのか?
という問題はまだあります。

でも、たぶん、大丈夫…いえ、絶対に大丈夫!絶対に方法はある!と
自分で決めて…

令和もこんな感じでがんばります!
(*・ω・)ノ

平成の残りの期間も、もちろんがんばりますが
令和になってから取り組みたいことをまとめてみます!!

絶対始めなければいけないことは、
「人魚姫」の完成原稿!

リハビリの一環として、ちゃんとした短編のネームを描こう!
と思い、作ったネームです。
昨年、佐藤秀峰先生の会社が主催する「第10回ネーム大賞」に応募して、
なんとなんと、佳作をいただいたのです!!(ぱちぱちぱち!)

この出来事は、ものすごい自信回復になりました。
続編のネームもできてるので、絶対に原稿にしなくちゃもったいない!はじめから最後まで自分が責任をもって描くことにします!

でもその前に…どうしても挑戦したいことがあります。

それは本格的な百合の短編です。3ページ漫画の「セーラー服に、棘」と現在勝手に連載中の「pink and blueberry」は、とりあえずリハビリで描いてみた習作です。

なので、本気で描いてみなければいけない!

令和こそ!

ミステリーで百合の短編を連作で3本、描きます!

「人魚姫」の原稿は出来上がったら、noteで公開する他、佐藤先生の会社が運営されている電子書籍取次サービス「電書バト」で配信をお願いしてみたいと考えています。でも…その前にちゃんと自分でできる限りのことはやっておくべきなのではないかな…と個人的に思うので、自分でもセルフ出版についていろいろと調べたり試したりしてみよう!令和こそ!と思います。

で、5月から(令和元年)のやることをまとめてみると…

5月~6月 ミステリー百合短編を3本仕上げる!

7月~9月 「人魚姫」の原稿を仕上げる!

10月~12月 「人魚姫」の続編が描けたら…

で、合間に「恋するルマンドちゃん」もちょこちょこ描きます。
がんばるぞー!令和!



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