見出し画像

肉とワイン

自宅療養13日目。7:00起床。やはり起きがけは足首が固まっていて、少しマッサージする。理学療法士の先生もたくさん足に触ってねと言っていたので、気持ちを入れてさすったり、ぎゅっと圧迫したり、指の曲げ伸ばしをする。早くよくなりますように。

明け方は雨だったが午前中にやんだ。昨日決めた通り、今日はドラッグストアで肉とワインを買うのだ。風呂に入る。今までは怪我した足を厚手のビニールで覆って濡らさないようにしていた。もうとっくにOKは出ていたのだが何だか怖くて。今日は覆いをやめて直接患部を洗った。今までカサカサで皮がボロボロむけている足に水が染み渡る。だんだんとふにゃふにゃになっていく様が嬉しい。100回脱皮したのか!?と思うほどの汚れが取れた。まだ足首の曲がりが悪いので、手の届く範囲を擦っていく。石鹸をつけて、この2カ月近く全く洗っていなかった足を丁寧に。何となく足が喜んでいる感じがする。

その後ドラッグストアへ。レジが混雑していたので、品出ししている店員に『買い物カゴが持てないので、持参したエコバッグに直接商品を入れていいか?』と確認。大丈夫とのこと。ついで『何かお手伝いできることがあれば言って下さいね』と嬉しい言葉をもらう。少ないとはいえ他の客がいる中、松葉杖をついて歩くのはスペースをとる。申し訳ないと思いながら買い物をする中でこういった声掛けをしてもらえるのは本当に嬉しいし安心する。

以前は週に何度か食べていた肉を焼く。久しぶりだ。焼きながら溶けて出る質の悪そうな脂も懐かしい。ワインを飲みながら焼いていく。『椅子には深く腰掛けろ』『酔い始めたら注意すること』と声に出して言う。どのように酔うかわからない。一番怖いのはトイレに行こうとして無意識に左足をついて立ちあがろうとすること。おそらく一発アウト。何せ全体重をかけて歩いていいのはさらに1カ月後なのだ。

肉の旨みとワインの甘さが五臓六腑に沁み渡る。味変でワサビも使う。赤ワインをキンキンに冷えた炭酸で割る。これも美味い。ブドウの酸味が口の中を洗っていく。そこにガッツリ肉を放り込んで噛む。旨みと脂が口に広がるそこに常温のネットリした赤ワインを流し込む。何だかキシキシする渋みと甘い脂が溶け合って至福の時間となる。

あっという間に平らげてベッドで横になったらそのまま眠ってしまう。起きたら夜11時を過ぎていた。頭が割れそうに痛い。二日酔いのひどいやつ。2カ月酒を飲まなかった後の一発目、ワイン一本はやり過ぎだったか。しばらく酒はいいかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?