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お尻に火がつく_博論日記(2023/11/19)

2023年12月4日の予備審査出願まで、あと15日。
あまりの眠さにデスクから崩れ落ちて寝ていて、今、後輩が研究室のドアを開ける音ではっと起きた。40分ほど寝ていただろうか。マットが敷いてあるとはいえ、床が固くて身体が痛い。

9日に一本目の論文が査読から返ってきて、大急ぎで修正作業をしている。再提出の〆切は30日。先週は鬱が明けて生活リズムを修正するのに精一杯だったのに対し、今週は修正作業に全力疾走した。あんなに寝ていた生活から一転、睡眠時間を削る日が続いている。直近3日間の睡眠時間が5時間、3時間、3時間なので、本当によろしくない。ただ、それでも〆切に間に合うか際どいところで、走らずにはおれない。お尻に火がついている。今週のよかったところは、そういうなかでも生活の骨組みを欠かさずに作れたことだ。とてもえらいと思う。それが守れるうちは、走ろうと思う(ただし、躁転の危険性はあるから、守れなくなってきたら、走るのをやめよう)。

■段取り
――――――11/19――――――
1. 既存の図の修正
2. 新たな図の作成
3. 図のフォーマット(フォント・サイズ・解像度)を揃える
――――――11/20――――――
4. Wordファイルの原稿を修正
 ・日本語(→博論が日本語なので、まず日本語で修正)
 ・上記を英語訳
 ・修正箇所を整理したメモの作成
  (修正前の原稿との対応。何行目をどのように修正したか) 
――――――11/21――――――
5. エディターへのレター
 ・修正箇所を整理したメモをもとに英作文
――――――11/22――――――
6. LATEX
 ・すべての修正をLATEX上でも行う
 ・変更後のPDFを作成
――――――11/23――――――
7.共著者チェック
8.英文のネイティブチェック(院生に依頼) 
9.共著者チェック・ネイティブチェックの修正
――――――11/30〆切――――
10.論文投稿サイトに修正稿とエディターへのレターのアップロード

そんなわけで今週はお散歩できなかったが、早い段階でヘアカットの予約を入れていたので、それを楽しみにしていた。その日、ヘアサロン周辺に少し早めに着いたので、近くにある六角堂に寄ることにした。

六角堂には私のお気に入りのイチョウの木があって、秋になるとそれは美しく色づく。もう葉は黄色になっているだろうかと見に行ってみると、まだ緑色のままだった。大学周辺のイチョウはすっかり色づいて黄色い葉の絨毯を作っているので、このイチョウのペースが遅めなのだろう。この分だと、見頃は12月に入ってからだろうか。

六角堂のイチョウの木

六角堂の写真を何枚か紹介して、今日は作業に戻ることにする。六角堂は一見すると小さく地味に映るかもしれないが魅力的な点がいくつもあり、京都の街散歩のスポットとしてとても気に入っている。おすすめポイントを詳しく解説できなくて心残りだが、またの機会にとっておこう。

六角堂は、御堂の形が六角なのでそう呼ばれていて、正式には頂法寺という。華道家元として有名な池坊が住職を務めているので、いけばな発祥の地としても知られている。

六角堂の正面

建立したのは聖徳太子だとされていて、本尊は如意輪観世音菩薩だ。
拝むところに、観音様へ願いを届けるという「祈願鳩」がずらりと並んでいた。それぞれの鳩の中に、鳩を納めた人の願い事が書かれた紙が入っている。

「祈願鳩」

もちろん、リアルな鳩もたくさんいる。

近づいても逃げない鳩たち

六角堂には「へそ石」なる石がある。森見登美彦の小説『有頂天家族』では、狸がこの石に化けていて「へそ石」様と崇められていた(六角堂は小説・アニメ『有頂天家族』の聖地でもある)。

へそ石

解説板によると、六角堂は下京の町衆の寄り合いの場であり、場所も京都のほぼ中央にあたることから、人体にたとえて「へそ石」と呼ばれるそうだ。「下京の町衆の寄り合いの場」とは、集会所や公民館のような機能を果たしていたということのようで、例えば祇園祭の山鉾巡行の順番を決める「籤取り式」も江戸末期まで六角堂にて行われていたそうだ。

また、意外なものでいうと、六角堂にはハクチョウもいる。聖徳太子が身を清めたと伝えられる池の跡に、なぜなのか、ハクチョウが飼育されている。

白鳥

とても小さな寺だが、西国十八番札所でもある。京都の中心部に位置していてアクセスもよい。ぜひ一度、足を運んでみていただけたらと思う。

<To Do>
・システマティック・レビュー:二次チェック中
・博論本文:
  1月23日学位論文審査請求(学位論文提出)※製本版提出は2月27日
・投稿論文1:修正(11月30日〆切)
・投稿論文2:査読待ち

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