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カメラとレンズと自分との対話の中で写真を創り出すプロセス。

カメラと写真の大切なお話

写真というのは、カメラレンズ自分との対話の中で創り出していきます。なんだか難しいことを書いたかもしれません。ちょっと難しいですが、カメラと写真の大切なお話です。

簡単にざっくりと書きます。

カメラの特性、レンズの個性を把握して、理解して、かみ砕いて自分がイメージする写真を撮りましょう。今回は、そういうお話です。

これからミラーレス一眼カメラをはじめようと検討している方、始めたばかりの方のためのヒントを書いています。カメラ購入の前後約6ヶ月程度の方を対象にしています。ミッションは、持続的写真生活の応援です。

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こんなイメージの写真を撮りたかった。
とします。

そこにたどりつくまでに、どんなプロセスがあったのか。
それを紐解いていきます。

始めからこの写真を撮れば良いのです。
ですが、新しく使い始めたオールドレンズです。
レンズの個性をまだ捉え切れていません。

カメラは6年使い続けている富士フイルムのX-E2です。
カメラ自体の特性はかなり理解できています。

カメラの特性、レンズの個性

ここでいうカメラの特性で重要なところは、イメージセンサー画像処理エンジンです。

どれくらい光を感じ取ってくれるのか、どんな色を出してくれるのか。おおよそ把握できています。カメラと自分との対話は既に出来上がっていると言えます。

ところが、ここにレンズが入ってきます。同じイメージセンサーと画像処理エンジン。なのにレンズが違えば全く違う写真になります。不思議ですね。

カメラとわたしの2人だけの対話に、レンズも加わってもらう必要がでてきます。

外の光をどんな風にイメージセンサーに届けてくれるの?
どこまで光に耐えることができるの?
フレアはどんな状況ででるの?
ゴーストはどんな風にのっかるの?

レンズからこんな光が入ってくるけど、イメージセンサーはどれくらい認識できるの?
画像処理センサーはどう処理してくれるの?

うん、ちょっと色がズレてるよ。
でも、いい感じにズレてない?
なるほど、そうかもしれない。
このままいこう。

カメラとレンズと自分との対話。

実際は自分一人で考えてるだけですけどね。

はじめにカメラが出してくれたJPEG画像がこちらです。

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ちょっと違いますよね。
いやかなり違うかな。

ちょっとRAW画像見せてくれる。

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じゃぁこれから見本のためのRAW現像しますね。

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カメラさん、こんな感じでJPEG出せますか?

ここから
写真を撮った後に、イメージの微調整をカメラ内の機能でやる方法がおすすめ。」でご紹介したカメラ内RAW現像です。
カメラが書き出したJPEG画像です。

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色は近づいたけど...コントラストが弱いかな。

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うん、だいぶ近づいた。でもやっぱり青いなぁ。下の方の玉ボケが青すぎる。なんとかなる?

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ごめん。いきすぎた。赤っぽくなりすぎたかも。

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はい、最高。これでOK。
白とびとかシャドーとか微調整するのであとはパソコンで完成させます。

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というプロセスで完成したのが冒頭にも掲載したこの写真です。

新しい、カメラ、レンズを使い始めたら必ずやる工程です。こうやって個々の特性、個性を把握して使い慣れたらこのプロセスは必要なくなります。

撮る前のカメラの設定とカメラ内RAW現像だけで、完成版のJPEGを書き出すことができるようになってきます。

パソコンのRAW現像の役割については以下の記事でも書いています。
公開はJPEG撮って出し。それでもRAW現像(撮影)する理由。
RAW現像で出した画像は、あくまでも見本として利用するという話。

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途中にも書きましたが、このプロセスは、新しいカメラ、レンズを使い始めた頃に必要な作業です。

最近、使い始めたオールドレンズ
Pentax Super-Takumar 55mm F1.8 初期型
CONTAX Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 AEJ
の2本を使い始めています。

なかなか個性的です。
しばらく対話を重ねながら写真を創り出していくことが楽しくなりそうです。

今日も元気に楽しく


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