マガジンのカバー画像

日常のしずく

416
共同運営マガジン。日常の中にキラメクしずく。やさしい気持ちになる日常マガジンを目指しています。
運営しているクリエイター

#感じたこと

あなたの好きな四文字熟語はなんですか?

そう問われて考えてみた。 すぐに思い付くだろうと思っていた。 思い浮かぶことは簡単だった。 ただそれが「好きな」のかといわれると、そうではない。 結局思い浮かぶことがないまま、若い時に占いで言われた事を答えた。 大器晩成。 「あなたは晩年成功するでしょう」 占い師は私にそう言った。手相だったのかもしれないし、タロットだったかもしれない。どの占いだったか忘れてしまったが、晩年成功するということだけ記憶の片隅にあった。 あれからかなりの年月が経った。いろんなことがあった。これだけ

運が良い

自分はとても運が良い。思い込みもあるが実際そうだ。今日も室内に居る間に雨が降り、外に出ると地面が濡れて雨は止んでいた。天気に限らず往々にして運良いと感じる。そう思う理由はどうことから起因しているのか。前向きに物事を捉える、これに尽きるのではないか。 それと複雑な思考をしていない。そして最も大切な事は、自分は運が良い、と信じていること。この3つによるものである。どんなことがあっても不運と捉えずに、こうなって敢えて良かったと思うこと。これが運が良いとする所以なのかもしれない。

暇の潰し方

持て余す暇を潰す手段がより楽に出来るようになった。スマホ普及前は文庫であったりウォークマンであったり個人内で完結していたが、スマホにより他者との繋がりやグローバル世界で限りなく時間を潰すことが出来る。 なぜそんなことを思ったのか。鎌倉殿の13人の中である場面を観たからだ。匿われている頼朝が何をして部屋で過ごしているかというと、巻物を読んだり聞こえてくる喧騒に耳を傾けたりだ。 この現代において何もないに等しい部屋の中で一巻きの書物や外の音だけで過ごすことで満足できるのだろう

傘がおちょこになる

風が強い雨の日は傘がよく裏返りましたね。 今の傘もそうなのでしょうか。 雨の日はなるべく出歩かないようにしているので、傘をさすことが少なくなってます。 【御猪口になる】の意味と使い方の例文(慣用句) "傘がおちょこになる" 初めて聞いたように思います。 "傘が裏返った"とは言いましたが、おちょこは言いませんでしたので、言い得て妙だと聞いた時は感心しました。 傘の持ち手が木の枝のようなものがありました。節がゴツゴツしていて、いま思えば竹だったのかもしれません。 それは母

卯月:散り桜

春は早く過ぎて咲くともう散り桜。 あっという間に若葉が樹を緑にします。 三月になると思い出すことがあります。 幼稚園での卒園式です。 お友達と一緒に写真を撮るために横並びになったのですが、わんわんとお友達は泣き出したのです。 私はなぜお友達が泣いているのかわからなかった。だって小学校でまた会えるのに。 私の感受性が低かったのでしょう。 斉藤由貴の「卒業」にこうあります。 ♪ああ卒業式で泣かないと 冷たい人と言われそう♪ 別れの舞台で泣くことは美しいことです。 しかし

サクラサイタ

サクラサイタ人たちが街でお買い物 新学期に向けて機器を探している あれやこれやと真剣に悩む姿も はち切れんばかりの笑顔 父も母も後ろ姿を見つめながら 一安心な顔つきで ほころぶ目にはカラスの足跡 少しの我ままも許してあげよう 新しい扉を開く君の力になるのなら そんな事を想像した売り場での人混み

憧れ

可愛い声に憧れる。 みんなの声を聴いていると本当にそう思う。 自分の声は低音なので余計にそう感じるのかもしれない。 声も歳を重ねる毎に変わってゆく。高から低へ。 始めから低のものは更に低になってゆく。 生まれ持ったものだから不平はないが不満が無いことはない。 羨ましいと感じる汚泥のようなこの気持ち。 気持ち良いものではないこの感情は切り捨てても微々たるものは残る。残った欠片は繁殖し増え続けまた不満の素となる。 それならば、増えないことを気にするよりも同じく共存する道を探した方

やはり慣れない

道すがら声が聞こえたので呼び止められたのかと振り返ると、独り言かと思ったら通話だった。 気にしすぎなのかもしれないが、やはり慣れない。 街中では独り言ではない独り言が溢れている。 その先に誰かが居て会話をしている。歩きながらの会話は独り言のようで、何かを訴えているのかと感じてしまう。 便利になったことにいまだに慣れてはいない。

【弥生三月】木蓮

咲いているのを見た。 白い花。 もうそんな時期? 早いと思った。 気持ちがまだ木蓮の開花に追いついていない。 それでも季節は進んでゆく。 置いてけぼりになってもいまはいいと思っている。 もう少しだけ如月のままで。

【弥生三月】蕾

曇り空。 まだまだ桜の花は固い蕾で、冷たい風に春を待ち侘び耐えている。 桜の花の開花と共に訪れる新しいこと。 早く見てみたい。

【弥生三月】小雨

春の雨は小雨がいい。 数日前は大雨で、降水確率100%だった。 そんな日に予定が入っていて、仕方なく出掛けた。 小雨の日は予定は無かったが、なんとなく出掛けたい気持ちになった。 お気に入りの傘がある。あけぼの色の傘を広げると薄灰色の空が明るくなるくらいの気分が良くなる。 自分の気持ちは自分で上げて、心地良い風にしてゆくのは大切。 小雨降る中出掛けた先はクロワッサンのお店。 甘いバターの匂いのするサクサクをお持ち帰り。 これも心が潤う一つの方法。

【弥生三月】卒業

この月は別れの季節。 卒業。 達成感と寂しい気持ち。 入り混じった二つの気持ちが春の嵐のように心を混ぜて合わせ、新しい場所への期待と不安とを思う。 ほんの束の間の数週間の目まぐるしいこと。 卒業式。 蛍の光が定番だった時代もあった。 いまは卒業式ではどんな曲が流れているのだろう。 赤いカーネーションを胸に挿し、一人一人壇上にて卒業証書を受け取る。 卒業おめでとう その言葉の重みを当時は軽く受け止めていた。 卒業をしてもすぐ次が始まる。勉学や就職などそちらの方に気が行って、

【弥生三月】マスカラ

春はいろいろな物が飛んでくる季節。 遠い西の砂漠からの砂がこの時期は空を黄色く染めます。 そして花粉症の花粉も風に乗って街に運ばれてきます。 この季節はマスカラはお休み。 目薬を点す回数が増えるとマスカラが取れてしまいますし、マスカラに花粉が付着してそうで。 何事も春は嬉しいことが多い反面、冬の寒い季節の名残りで体調に無理せずに過ごしたいものです。

【弥生三月】三日

今日は雛祭り。 飾り雛はありません。 実家にはありますが、押し入れの奥深くに仕舞われていて出すのも一苦労でしょう。 雛人形を出す作業が好きでした。 うちは家が広くなかったので硝子ケースに入った雛人形でした。それでも子供からすると大きな物。ケースの入った大きな箱が押し入れから出てくるのにワクワクしたものです。 硝子ケースが置かれると人形などを出してゆきます。沢山の小箱の中にはパラフィン紙に包まれた人形たち。ひとつひとつ大事に取り出し棚に置いてゆきます。 お人形の顔には触っ