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vol.54 アート作品をテーマにしたコーデを組んでみた。

先日、アートや展覧会をテーマにしたコーディネートを組んでみました。今まで文章でアートについてゆるく触れていましたが、ファッションで表現したら楽しそうだなと思い、コーデに少しだけアートの要素を取り入れた、2本の動画をSNSに投稿しました。今日は、それらの動画(題して「さりげなくアート・コーデ」!)の制作過程を振り返ってみようと思います。

①「モネ 睡蓮のとき」展(国立西洋美術館、東京)

②「ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」(森美術館、東京)

1.撮影機材探し

動画を撮影するための機材が手元に全くないことに気付き、まずは家電屋さんへ。これを機にiphoneを買い替えました!動画はiphoneで撮影したのですが、元々持っていたiphoneの内カメラが壊れてしまっていて…。長年使用したiphone8は買い替え時だったので思い切ってiphone16を購入しました。iphone8から16に変わったので、iphoneの仕様がかなりパワーアップしていて、操作に慣れるのに時間がかかりそうです。ホームボタン操作からFace IDになり、ホームボタンを押していた親指の置き場所についてたまに迷います。iphoneの他にも三脚、撮影用のシャッターボタン、照明も購入し、準備万端です。「ユ、ユーチューバーっぽい!本格的だっ!」と購入後、しばらく自己満足に浸っていました。

2.コーディネートを考える

次にどの作品をテーマにして、コーディネートを組むか考えました。ネットや書籍で作品を眺めたり、実際に行った展覧会のことを思い出したり。「この作品はあのブラウスで表現できるかも!」など、どのアイテムがどの作品と結びつきそうか考えるのが楽しかったです。

コーデを組んでみて思ったのは、実際に展覧会で鑑賞した作品だと、よりイメージが湧きやすかったです。展覧会では、作品の質感や素材、色味を様々な角度で鑑賞できるので、服の素材や色を選ぶ時に参考になりました。他にも、作品鑑賞時に印象に残ったことをコーデに取り入れることも楽しさのひとつだなと思いました。

例えば、「モネ 睡蓮のとき」展(国立西洋美術館、東京)をテーマにしたコーデでは、白いアイテムを選びました。モネ展を観る前は、「モネといったら睡蓮、水面」というイメージを持っていたので、青や緑色のアイテムを取り入れようと思っていました。展覧会を観て、白いアイテムも使おうと思いました。なぜかというと、モネはある時から白内障に悩み、no.14《睡蓮、柳の反映》(1916−1919年)という作品では、失明を恐れたモネが光を求めて、木漏れ日を白い絵の具で表現していることを知りました[1]。そのため、白い光と水面模様を白いマーブル柄のトップスで表現したいと思いました。

3.撮影と動画編集

動画は1分以内に収めたいと思い、どのシーンをどのタイミングで入れるか、1分間に要素をギュッと詰め込む作業がおもしろかったです。「ここからここまでカットする!」とバサッと切っていくうちに、「私には判断力があるのかも!」と勘違いしてしまうほど何十ものシーンをカットしていきました。バッサリとシーンをカットしていきましたが、相変わらず優柔不断な性格は直りません。コーデのアイテムを一つ一つ撮影したため、1本の動画を作るのに、何十本もの動画素材を撮影しました。動画はシンプルな仕上がりですが、濃密な編集作業内容でした。

4.SNS投稿!

「動画も作れたのでSNSへ投稿!」の前に、投稿文をどうしようかすごく悩みました。コーデのアイテム一つ一つに対し、「この作品の、この部分をイメージしてアイテムを選んで…」と書き出したら長文になってしまいました。「長文を読んでくれる方はいるのかな…」と不安になりましたが、やっぱり伝えたいという思いが強く、文章にしてみました。

5.番外編:困ったこと…洋服がない!

今回、コーデを考えるときに困ったことがありました。それは、所持アイテムが少ないことです!私は、一時期ミニマリストと断捨離にハマり、洋服を処分(という名の実家に洋服を郵送)したり、「黒=かっこいい」という、とてつもなくシンプルな思考回路の結果、クローゼットの中は、ほぼ黒!いつか実家に帰省した時、洋服を持ち帰ろうかなと思っています。

「さりげなくアート・コーデ」、今度は全体的にさらにシンプルな構成にも挑戦してみるのも良いかなと思いました!コーディネート以外にも様々な内容を投稿できたらと思いますので、温かい目で見ていただけたら嬉しいです。

<参考>
[1]”Gallery”, モネ睡蓮のとき, https://www.ntv.co.jp/monet2024/gallery/ (参照 2024-12-22).

[2]”ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ”, 森美術館, https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/bourgeois/(参照 2024-12-22).

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