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コロナショックの、ペットに対する光と影

いまや人間の子どもの数よりも多いと言われているペット。

"日本におけるペットの飼育数は、猫が約987万4千頭、犬が991万7千頭と、
合計で1,979万頭に達する。これは15歳未満の子ども(約1600万人)の数を大きく上回る数だ
(一般社団法人 ペットフード協会「2015年全国犬猫飼育実態調査」)。"

そんな人間のパートナーであるペットにも、
今回の新型コロナウイルスは少なからず影響を与えています。

感染者のペット引き取り・預かり

ペットを飼っている方が新型コロナウイルスに感染し、
入院や自宅ではない場所への隔離となった場合に困るのがペットの世話。

例えば、ペット保険のアニコムは、
感染者のペットを無償で預かるサービスを始めたそうです。

今回のようなウイルスの感染拡大だけでなく、
日本において自然災害の発生リスクがあることを考えると、
地域単位で、
何かあったときに短期間でもペットを一時受け入れするサービスや体制は
引き続き求められることでしょう。

ペットを飼うニーズ

自宅で過ごす時間が増え、人と会わなくなることにより、
ペットとの交流を求めるニーズが増加することが予想されます。

アメリカでは、ペット重要が増しているようです。
保護犬の里親になる人が増えているそうで、それを象徴するニュースも。

"普段は引き取り手を待つ犬で溢れるアメリカ・フロリダ州にある
動物保護施設の一角で、全ての保護犬に里親が見つかり、
スペースが空っぽになった。"

ただし、一時の感情だけでペットを飼うことは絶対に避けるべきです。
命を持った動物と一緒に暮らすには、
その世話を10年以上続ける覚悟が必要です。
(自立した人間の大人同士の結婚とは異なります。)

毎日えさをやる。散歩に連れていく。トイレの掃除をする。
粗相をしたり吐いたりすることもあります。
嫌なことがあれば爪でひっかかれたり噛まれることもあります。

不幸な出会いによる飼育放棄を減らすため、
SYRUP(シロップ)が運営する保護犬猫とのマッチングサイト
「OMUSUBI」では、データを活用したマッチングを行っています。

また、SYRUPは、
感染拡大防止によるリアルな場での譲渡会が中止になっている状況を
踏まえ、オンラインでの譲渡会も開催しています。

収入の減少や仕事を失うことで
経済的に困窮した飼い主が飼育を継続できない、
放棄するケースも増えることが想定されており、
そのようなペットの救出と次の飼い主を見つける必要性も
増す可能性があります。

EC

ペットフードやトイレの砂は、
購入して持って帰るには結構かさばります。
できるだけ外出を避けようとする傾向と相まって、
今後もECでの購入が増えることが予想されます。

ペットの遠隔診察

人の病院同様、動物病院も混んでいることが多いです。
いわゆる「三密」が発生しやすいスペースと言えます。
なので、できれば行きたくない場所です。
そのため、今後ペットの遠隔診察のニーズは増加することが予想されます。
既に、電話やオンラインでの相談・診療サービスが始まっています。
以下は一例です。

ペットインフルエンサー

ペットの可愛い(時にブサイクな)表情や姿を見ると
癒されますよね。
自宅にこもらざるを得ないストレスを
動物の可愛い姿を見て解消したい、というニーズは
増えそうです。
また、
自分の可愛いペットを人にも見せたい!という欲求は
飼い主であれば誰にでもあるはず。
外出自粛が続く中、家でできること、を考えると、
InstagramやYouTubeで、
自分のペットを露出する人が増えるかもしれません。

さいごに

人間の大切なパートナであるペット。
私もペットを飼育していますが、
ペットは人間にたくさんの幸せを与えてくれる存在です。

After/With COVID-19を契機に、
ペットが不幸になることがないよう、また、保護犬猫の“不”を解消する、
テクノロジー等を使ったサービスが進展していくことが期待されます。

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