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TransTech(トランステック)について

TransTechとは

"Transformative Technology"の略です。
最先端の脳科学、生体科学、心理学、テクノロジーを活用して
心の健康や潜在能力開発、内的成長を実現することを目的としています。

キーワードは、
flourishing(繁栄)、psychological well-being(心理的な幸福)

ベンチャーキャピタルが試算したところによると、
Well-Being社会を実現すべく注目の集まるトランステックが創出する市場は
3兆ドルにものぼるそうです。

背景

もともと、アメリカで、1960年代に
「ヒューマンポテンシャルムーブメント(人間性回復運動)」が起こり、
ベトナム戦争、公民権運動などの社会課題を背景に、
「幸せ、尊厳、自由」など根源的な価値を追求し、
マズローなどを中心に新しい心理学をベースにした潜在能力開発技法が
たくさん生み出されました。

マズローの欲求5段階説の「自己実現欲求」を越える6番目のステージ
「自己超越欲求」を実現するものとして注目を集めています。

昨今では、Google、Facebook、Apple、Amazon をはじめ、
シリコンバレーの企業の幹部たちは、
日々、マインドフルネス瞑想を行っており、
社員研修に瞑想を活用するようになりました。
(例:Googleの”Search Inside Yourself”)
以前はテクノロジーから一定時間離れることを目指していた
マインドフルネスも、テクノロジーを活用する方向にあり、
「トランステック」と呼ばれています。

日本での動き

日本でも、
名刺管理アプリのSansan、フリマアプリのメルカリといった企業が
福利厚生の一環としてマインドフルネスを導入しています。

2019年6月、モバイルゲーム事業を営むアカツキは
マインドフルネス・瞑想などにテクノロジーを掛け合わせて
心の豊かさ・成長を実現する分野に注目。
トランステックのスタートアップである
「ヒューマンポテンシャルラボ(HPL)」へ出資しました。
今回の資金調達により、
HPLはVRやバイオフィードバックなどの
トランステックを活用したプログラムの開発及び、
コンテンツ提供者とそれを必要としている次世代イノベーターを繋ぐ、
能力開発コミュニティ・プラットフォームのリリースを
予定しているそうです。

考察

まだ開発中、研究中のことも多いと思いますが、
テクノロジーの目覚ましい発達、
またそれを適切に活用することができれば、
よりよく生きるということに資するサービスがどんどん生まれてくる
可能性を感じます。

一方で危うさもあり、倫理観が必要でしょう。

また、ビジネス構想にはテクノロジーの理解が必須。

TransTechサービスによって、
一日の終わりに、歯を磨くのと同様に、
手軽に心を落ち着かせ幸せな気分になってから就寝する
、ということが
一般的になるかもしれません。

人間の欲求の方向性として、
また、テクノロジーによってできることが広がってくると、
この分野は当面広がっていくのではないでしょうか。

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