『EOSOPHOBIA』書評
『EOSOPHOBIA』
篠乃崎碧海/2022年11月20日文学フリマ東京35初頒布作品
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随分と毛色の異なる作品が出てきたものだ、というのが第一印象だった。木漏れ日のさす柔らかな景色、ふっと涙のこぼれるような夕暮れ、遠い記憶の中にゆったりと揺蕩う春の残響――そういうものを得意としているかと思いきや、二年ぶりの新作は光のささない深い夜の底から始まったのだから。
(これは、著者自