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帰国して半年経って思うこと

Guten Morgen!

昨日は暑い朝から始まったと思ったら、夕方には雨。
9月の天気はなかなか複雑。
晴雨兼用傘を持っていてよかった。
天気予報によると、もうしばらく暑い日は続くようだし、日本の9月は最後まで油断ができなさそうだ。

というわけで。
4年間のドイツ生活から帰国して半年が経った。
昨日、半年前の帰国直後に書いたnote記事を読んだ。
帰国直前はこの1ヶ月よりもひどい過敏性腸症候群の症状が出ていて、よくあの状態で長時間の飛行機に耐えることができたな、とびっくりした。
最後に飛行機に乗ったのは、4月の初め。
国内線の1時間半くらいのフライトだったけれど、乗る直前がつらくてぎりぎりでキャンセルしようと悩んでいたのが懐かしい。
その後、別の旅行で一番苦手な長時間のバス移動ができたかと思ったら、普段乗り慣れた電車でつらくなる時もある。
この半年間で何が一番つらかったって、過敏性腸症候群のせいで穏やかに暮らせていないこと。
症状の出方がどう見てもメンタルに起因するものだけど、だからといって脳に大丈夫だと言い聞かせても効果はない。
半年経った今食事療法に挑戦しているわけだけど、日本での生活がさらに落ち着いてくれば大丈夫になるはずだと信じて進むしかない。


それ以外で思うこと。
普段の料理で工夫をしなくなった。
料理は全く得意分野ではない。でも、日本ではすぐに手に入るようなものがなかなか手に入らないドイツでは、自分なりに工夫して作り出すことを楽しんでいたように思う。
それが日本には何でもそろっているから、ちょっとした工夫ということをしなくなった。
そういうことをする余裕がなくなってしまった、というのもある。


ドイツのいろんなことが懐かしいけれど、それがどんどん遠いものになっていくことが悲しい。
家自体は無機質なただの団地だったのだけど、そんな家の窓からは時々リスが見えたり、家を出て少し歩けばカモや白鳥が泳ぐ小川があった。
夫と何度か行った森も、散歩にちょうどよかった。
スーバーのプライベートブランドのデザインさえも懐かしいし、日本より気軽に安く手に入った果物も懐かしい。
過敏性腸症候群の身体にはつらいけれど、電車で街中へ出ていくのも楽しかった。
ほとんどの駅はレトロな建物で、それを見ているだけでワクワクした。
そういうものの記憶が、どんどん遠くなっていってしまう。


とはいえ。
ドイツ人夫がいる限り、遠くはなってもいつでもその思い出話をすることはできる。
それに、いつでもここで振り返ることもできる。
後ろを振り返っているだけではもちろん前には進めなくなってしまうので、いつか再びドイツを訪れるその日のために、最近はドイツ語の勉強時間も増えた(ただし今週はいろいろ重なってまた減ってきた)。
今度ドイツでの思い出を振り返るのはここから半年後、帰国して1年が経った時。
その時の私は、どんな気持ちで日本で暮らしているんだろう。








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