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恐れていることは起こらない。それどころか恐れていることを避けているとかえって恐れていることが起こってしまう。

なんてタイトルか!と思うかもしれませんが事実なんですよ。メンタルヘルスの問題はけっこうなことがこのロジックで説明できます。

特に認知行動療法で扱うのはこのロジックです。避けていると思い描いている人生が送れないし、かえってその問題が続いてしまうことが多いです。

今日はメンタルヘルスの困りごとでもなかなか多い、不安について説明してみます。

その他にも、うつ、睡眠、痛み、疲れなどなどいろいろな事柄に応用できます。これらの困りごとを避けようとすればするほど、かえってこれらの困りごとがマシマシしてしまうという話をしていきます。

さて、不安についてです。

怖いものは避けたいです。怖い思いをした場所(パニック発作起きた、追っかけられた)、怖い思いをした経験(人前で恥かいた、怒られた)、怖い思いをしたもの(犬、食べ物)など、避けたくなりますよね。

いやーな経験からはなるべく逃れたくなるものです。だって、避けることで不安や心配、恐怖といったきもちにならなくてすむんです。避けることで安心できますよね。やっぱり向き合わなくてよかったとなっていきます。

そうすると避けている今は安心ですが、その物事に向き合おうとしたときに不安な気持ちのままずーっと続いてしまいます。

不安な物事に向き合うと、意外に心配していたことが起こらなかった!となることも多いです。そうすると、意外と大丈夫じゃないかってなりますので、次からそのことにチャレンジしやすくなるかもしれません。

あるいは心配していたことがおこったけど、何回もチャレンジしていたら心配に馴れたともなります。不安の主は、不安な感情やドキドキする、汗をかくなどのからだの反応です。嫌なこと、心配なことに向き合ったときに、一時的には不安になりますが、それって24時間ずっと続きますか?100m全力疾走した後、一時的に心臓ドキドキ、ぜーはーしますが、時間が経つと落ち着いてきますよね。それと同じように、不安な感情もだんだんと慣れていきます。

ということですので、不安に思っていることにはあえて向き合って、チャレンジしたほうが結果的にはメリットが大きいですよ。なにかできそうなことからチャレンジしてみません?

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。

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