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マーキーと原発立地を訪ねよう 〜私たちの暮らしとエネルギーを考える3日間/満席御礼

福島第一原発の処理水が放出され、話題になっています。みなさん、どんな風にお感じになっているでしょうか?

政府や東電は「安全だ」と言い、反対する人は「本当にそうなの?」と疑問を持っている。完全な安全というものは、そもそも存在しないし、長期的な影響なんていうものは、後になってからじゃないとわからない、と僕は思う。ただ、原発というのは、そういうリスクのあるものを出し続けたり、ロングスパンで管理し続けないといけない発電方法であるということだけは、はっきりしている。


私たちが使う電気はどこから来ている?

私たちが暮らすうえで、お世話になっている電気はどこから来ているんだろう? 

今や誰もが手にしているスマホもテレビもエアコンも、みんな電気で動いています。普及が進んでいる電気自動車も、自動ドアも、エスカレーターも、コンビニも電気がないと成り立ちません。ゲームが好きな人、SNSで写真をアップするのが好きな人、アニメが好きな人、みんな電気のお世話になっている。では、その電気はどこからきているのか?

今、日本の電力の大半は石油由来の火力発電で作られています。しかしウクライナ戦争をはじめ、様々な要因で原油価格が高騰し、原子力発電の割合を増やそうと国は動いています。2011年の東日本大震災で一時的に減った原発への依存度を再び高め、老朽原発も期間延長して活用しようという流れに。

原発立地に住む人はどう感じているのか?

そこで、僕は、原発立地に足を運んで、現地の人はどのように感じているのか、どんな風に暮らしているのか?について、見聞きし、暮らしとエネルギーのことを一緒に考えるツアーを企画しようと思いました。学生のころから、エネルギー問題に関心があり、何度か原発を訪問しています。大量に電気をつくり、壮大な送電網で日本の隅々までにお届けする技術や仕事は、並大抵のものではありません。これはこれで、ものすごい仕事だと敬意を持って見る気持ちもあります。

そして同時に、巨大な発電施設というのはに、現地で暮らす人たちに大きく、深い影響を与えるものなのです。とくに原発は、通常の運転をできている間はまだよいのですが、ひとたび事故になると(福島の例を見ると明らかなように)制御が大変難しい発電方法でもあります。老朽原発を期間延長して動かすという政府の判断は、そういうリスクを現地住民に長期間にわたって背負わせることでもあります。今回の処理水放出のような出来事は、将来的にどの原発立地においても背負う可能性があるのです。

エネルギーの問題は、政府の問題?

といった具合に僕自身も「政府がどうの〜」などと言ってますが、結局は私たち国民が使っている電気。なので、電気の問題は、みんなの問題と思っています。原発立地に影響を押しつけたままにして知らんぷりしたり、政府や電力会社を悪者にして文句を言えばいい話ではなく、電気を使っている我々自身が、よく考え・選択し・行動すべき問題と思うのです。

原発立地に必ず立っているモニタリング・ポスト。これを見て暮らす人の気持ちはどんなだろう

原発立地に行ってみよう

今回は、そんな原発立地に伺い、現地に暮らす人々の声を直接聞くツアーです。青木マーキーが厳選した何人かの現地の方と、率直に語り、対話することで、私たちの暮らしとエネルギーをどうしていきたいのか、じっくり考える機会になればと思います。

今回は原発銀座と言われる福井県の高浜原発・大飯原発・美浜原発あたりを巡る旅程となります。
ちょっと古い話になりますが、1970年に大阪で開催された万国博覧会では、福井に完成したばかりの美浜原発で作られた電気が送電され「資源の乏しい日本にとって、夢の発電だ」ともてはやされました。あれから50年。今、原発立地がどのような状況かを、ともに見てみたいと思います。

現地で訪問する方々の中には、原発への反対運動をしてきた方もいます。また、反対運動とはまた違うカタチで原発に頼らない地域づくりや、オルタナティブなエネルギーづくりにチャレンジしている方々にも会えます。

小規模水力発電所をつくりその利益を地域に還元する取り組みの話はいつ聞いても勇気が湧いてくる

直接行って、見て、話して、対話するなかで「私たちはどうやって電気をつくり・使ってゆきたいのか?」を深めてみたいと思います。未来世代のためにも、私たちは責任ある判断をしたい。これからの暮らしとエネルギーを考える3日間になればと思います。

ご自分や家族や友人たちが使っている電気エネルギーについて、関心のある方、ぜひご参加下さい。どのような立場・考え方の方でも参加を歓迎します。かねてから日本のエネルギー問題に関心を深めてきた青木マーキーが責任を持って3日間をファシリテートします。

下見に伺ったときに案内くださった現地の農家さん。「わしは、スマホをうまくいじれんから若い人に現実はこうだと発信してほしい」とおっしゃっていた。原発の横には漁港があって魚が水揚げされている。人々の暮らしはすぐ横にある

■日時 2023年10月27日(金)から29日(日)の2泊3日

■集合・解散
JR新神戸駅ロータリー 10月27日朝10:00集合 29日18時 新神戸駅 解散予定
※東京を朝7時12分に出る新幹線で間に合う時間です。
※北海道からおこしいただく場合、26日の夜のフライトで前泊するか27の朝一便 千歳8:40→10:40神戸空港 にておいでくださればお迎えに行きます。帰りは28日の18:20神戸空港→千歳に間に合うように解散します。
※その他、遠方からの参加希望の方、おっしゃってくだされば移動面のサポートします。

■参加費 5万円(2泊3日のプログラム費・食費・宿泊費含む)
 →希望者には割引き制度あり(詳しくはフォームへ)
■主催:青木将幸ファシリテーター事務所
■協力:一般社団法人アクト・ビヨンド・トラスト
■お申し込み 2023年8月23日22:20時点で満席となります。以降、キャンセル待ちを若干名受け付けます。2ヶ月前の満席なので、どなたかキャンセル出る可能性はあります。


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