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【マエボン2/制作の裏側第8回】クリエイター83名 20企画以上 100Pページオーバーのアートディレクションの失敗とおっぱい。

こんにちは!マエボン2でアートディレクターを務めました、フリーランスのアートディレクター・デザイナーの青木カナエです。

マエボン2のアートディレクターは3名。デザインスクールスイスイのコーチ陣、水上肇子さん、古波蔵まりなさんそして私の3人体制でデザインクオリティの担保・データチェック・進捗管理...etc...諸々の作業にあたりました。つい1,2ヵ月前のことなのにもう走馬灯のよう......

マエボン2は失敗がテーマ!ということもあり、AD(アートディレクター)の視点から失敗・学びをシェア〜!

ADこなせる思てた。

私は以前、前田デザイン室室長、前田さんの本 『NASU本 前田高志のデザイン』でもアートディレクターを務めた経験があり、自信となっていました。

NASU本はアートブックパートとビジネス書パートの2編成。ビジネス書パートはデザインまで一貫してやらせてもらったので、デザイナーさんとのやりとりはアートブックパートが主。そしてこちらは「前田さんのデザインをより魅力的に、伝えたい箇所を伝えるには?」ということに集中すればよかったので、25名のデザイナーさんがおられましたが、スキルフォローや見せ方に注力すればよかったこともあり、密接にやりとりができていました。

マエボン2内の企画ページ、「歴代リーダー座談会」でも「NASU本での大きな失敗はなかった」と言い切ってるぐらいで。笑 仲間のサポートや協力もあり、スムーズに制作し切れたと自負してました。

そういった経験則から今回のマエボン2におけるアートディレクションも「できる」と思ってました。


編集班や取材班、ライターさんからの原稿を受け取り華麗にサムネイルを作成し、デザイナーさんとミーティング、進捗を確認しながら密にやりとりし、前田さんのチェックも順次クリアー...という流れのハズだった...........


のに...........


全っ然できひん!!!! はい、失敗!!!


本と雑誌のAD、ぜんぜんちがうやん。**

一言で申し上げると「完全にキャパオーバー」。192PのNASU本はADひとりでも遂行できたのに、100Pちょいのマエボン2。3人体制のAD。なのにめっちゃ大変しんどいついていけない!なんでだろ?失敗!


途中で気づきました。雑誌と本の違い。「企画」です。本を出版するときって、基本的には企画書はその本について企画書ひとつだけのはず。(知らんけど多分)

対して雑誌は「一冊の本の中に何冊も本がある」。(という表現がわたしはしっくりきます。)伝えたいことや感じてほしいゴールは当たり前だけど企画毎にちがっていて、さらに前後企画との兼ね合いや緩急、ひとつの雑誌としての大きなテーマや目的にも沿っている必要がある。(余談:デザインにおいても、デザイン媒体は様々でも、常にそれはコンセプトに立ち返っているか?と考えるのと一緒やな〜)

マエボン2は20企画以上で構成されているので、20冊の本のスタートからゴールまでを設計しているといっても過言ではないのだ!

雑誌やエディトリアル経験者なら「そらそやろ。」かもですし、わたしもデザイナーとしては広報誌やページものの経験はあったのですが企画→デザイン構成までを何本も生み出すのは本当に大変。

途中で前田さんが「AD負担かかってない?」と心配させてしまうほど...!

うん。......失敗!


▲おならをしても無かったことにする「おなら大丈夫イス」企画ページのサムネイルの一部。こんな感じでデザインテイストや大枠のレイアウトを伝えてました。デザインの設計書のようなもの。全然できなかったページの方が多い.........。

AD第二形態へ

日中は仕事や打ち合わせがあり、スマホ中毒のわたしですらふと目を話した数十分でメンバー同士でやりとりしているチャットツール(discord)は追えないぐらい未読が溜まる。

原稿がでてるのにわたしがサムネイル(構成案)つくれてなくて止めている企画があったり、同じ企画の中で複数デザイナーさんがいてくれることへのとりまとめどうしよ〜と放置していたり、挙句締め切り日に「明日の朝までは今日でしょ」などと言い出す暴挙っぷり。笑

discordのメンション通知を知らせる赤いマークが灯るたび白目。必要とされるのは嬉しいのに、作ることは楽しいのに、これじゃいかん!!

もーむりー!


ーーープツンーーー


「多分のこのチャンネルのどっかで●●さんが上げてくれてる原稿が多分あるから引っ張ってきてやってみてください!」

「素材ないんで商用OKのどっかからいい感じでお願いします!」

「●●さんに聞いてデータもらってなんか合わせた感じのテイストで!」

「いっかいデザインしてみてください!」(←めっちゃ嫌。笑)

自分がデザイナー側だったらこんな雑な指示出しされたら嫌やわ〜というもののオンパレード。ほんますいません.........


こんなお願いの仕方ないわ.........全然細かくみられへん.........これはだれがやってくれてるっけ.........え、このページのADわたしやっけ.........進行管理どころか自分のキャパも把握できてない......ファー!!......そんな思いでしたがそんな私の事情よりもとにかく進めることの方が優先だったんです。


もう、情報の海に溺れて追いつけなくて。「どこに向かうかわからんけどとりあえずボート漕いで!それから考える!!」

そんな感じでした。申し訳ない気持ちでいっぱいおっぱい!


もっと甘えて頼らせてもらおう!

でも、それでよかったんです。「ADが方向性を示さなければ」というのもある種傲慢だったのかも、と思うほど。

前田さんも、「デザイナーさん主体で進行して、手助けする感じにしよう」という趣旨のコメントをしてくださって、視点を変えることができました。


それまでの私:わたしが舵取りをしっかりして、進行方向に進めるようにしっかりみなきゃ!

第二形態の私:進めていく中で進行方向にズレがでたら修正していこう!

慣れないうちはデータをひっぱってきたりするのも大変なのに、メンバーはめちゃくちゃ能動的に動いてくださり、連携とってくださったりとポンコツADの屍をさらりと超えていく。

そして、仕上がったものをチューニングしていき、完成させることができました。

▲企画構成自体の変更もあり、さきほどのサムネイルから最終形はこんな素敵なページになりました!こちらの企画は3名のデザイナーさんがおられ、私が泡を吹いている間に編集班、ライターさんとも連携をとっても素敵に仕上げてくださいました!


ディレクションはディレクターの役割ですが、デザイナーが、編集者が、ライターさんが、イラストレーターが、その他関わってくださった人誰しもが持てる視点やん、と気づきました。

ADとしては不十分な点もあり、たくさん失敗もしましたが、第二形態となってからは人にお願いし、心の余裕が生まれ、楽しく走りきれることができました。オンラインサロンだからまずは自分が楽しくなくては。

制作に関わってくださった全てのメンバー、めちゃくちゃフォローしまくってくださったコンシェルジュのみなさん、編集長、前田さんありがとうございました!

わたしは次はさらにいいADができるデー!


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6月1日からいよいよWeb販売と青山ブックセンターで書店販売がスタート予定です。クラウドファンディングで手に入れらなかった方はぜひ!

https://maeda-design-room.stores.jp/

http://www.aoyamabc.jp/

※上記のスケジュールは都合により変更となる可能性があります。


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ラブチ!
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Aoki Kanae │ グラフィックデザイナー 1988年生まれ 京都造形芸術大学 美術工芸学科 卒業 広告代理店、制作会社等に8年間勤務 2018年よりフリーランスのデザイナーに転向 以降京都・大阪を中心に活動。 起業や独立、お店づくりなどのスタートアップのデザインが得意

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【マエボン2】制作の裏側
【マエボン2】制作の裏側
  • 12本

オンラインサロン「前田デザイン室」が制作した雑誌『マエボン2』。時間・場所・スキルが異なるメンバーたちでどのようにして作られたのか!? 様々な役割で分かれていた制作過程を、クリエイター各メンバーの目線から、語ります!

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