麻雀 蠱毒

 なんか、このご時世に先輩がやってる店が流行りだした。

パチンコやスロットがいまいちなのもあるのか、一通りのギャンブルに飽きた人が舞い戻ってきたか(天牌の入星さん談)

とりあえず先輩には

「平日に2卓マル(お客さんだけの状態で簡単に言うと一番儲かる)はまぁ上出来!」

と、かなりのドヤ顔(に概要する顔)とバッチグーサインをローラのように言うと

「すいません、けーづら(経営者面)は止めてもらっていいですか?」

と言われる。
で、卓に入ろうとすると

「君はこっち。」

と言われて、見ると騒がしい同級生の面子が四人になり

「君達出禁ランカーはここでナンバーワンを決めてくれ。」

と言われたので

「スラムダンクで言うところの逆藤真みたいな所!」と、俺のいるところでナンバーワン争いがはじまった。

皆で雛のように口を揃えて

「あいつよりマナーがよい!こいつらはカス、おれは神。」

「いや、俺がランキング入るのはおかしい。俺のランキングは日本かOPBFで世界ランキングじゃない!」

「俺は逆にマナーPFPだって!マナーロマチェンコ、マナーカネロ、マナー井上尚弥!」

とブーイングをしたが、カウンターの裏に引っ込んでから

「マナーPFPだとしたら、君はまだ4回戦どころかプロデビューしてない。」

と言われた。
そして、一人だけ騒がない同級生がいたので

「おまえ、なぜ、しすが?」

とネイティブアメリカンを意識した喋り方をすると

「この面子で静かにしてれば逆にマナーよくみえる。」

と、かなりの策士がいた。

「やるな!」

「太っている人と一緒にいれば痩せて見える理論か論理的だな!」

と皆で納得したが 

「ソウハイカナイヨ」と涅マユリみたいな喋り方でお互いの足を引っ張りあった。

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