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ローレットのない人生なんて

パソコン、スマートフォン、ATM。
暮らしのあらゆる場所がタッチパネルに対応した。

タッチパネルさえあれば、大抵のことはできてしまう。

ツルツルした画面をスルスルと触る生活。
うん、たしかに便利ではある。

でも、本当にそれで良いんですか!

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旋盤で削り出した金属

側面についた凸凹

指の腹で感じながら回したときの

クルクル、カチカチ、チチチチチ



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今の僕たちの暮らしには、ローレットが足りない!

そう、ローレットが、足りないのだ。

ローレット。
それは、金属に施す細かい凸凹加工のこと。
時計のツマミや精密ドライバーのグリップなどに、主に滑り止めとして用いられる加工方法のこと。

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Wikipediaより引用)


このキラメキ。
この機能性。

視覚だけではない、触覚へのアプローチ。

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ローレットが好きすぎて、デザイナーになりたての頃にこんなモックアップを作成したほど。


何も言わなくても「ここを触るんだよ」「ここを回すんだよ」と人を自然に導いてくれる。控えめだけど頼もしい存在。それがローレット。


カメラを使っている人間のほとんどは、ボディやレンズを買っているようでいて、実はローレットを所有したいだけなんじゃないかと、僕は疑っている。

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でもそれは正しいと思う。

だって、暮らしの全てがツルツルになったら、味気ないもの。

視覚ばかりで全てを制御するなんて疲れるもの。

人類の創意工夫の結晶。
物質とヒトとの理想的な接点の形。

間違いない。
その1つがローレットなのだ。


ローレットなのだ!


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だから僕たちは、暮らしの中にローレットを取り込みたかった。

自然に、控えめに。でもしっかりと。

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暮らしの風景の片隅に、そっと佇むローレット。

それはきっと、その部屋で過ごす人に、さりげなく身体性を取り戻させ背筋を整えてくれるに違いない。

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ようこそ、
ローレットのある暮らしへ。




大丈夫。
ローレットは何も言わずに、いつでも、誰でも、優しく迎え入れてくれる。あなたを導いてくれる。


ローレットのある暮らし。

その入り口は、こんなところにもあります。





全国のローレット好きのみなさん、お気軽にコメントください!

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ちなみに。
僕がオリンパスに在籍していた時代の、お師匠さんN氏は、ローレットをコレクションしていました。

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野原:確かにダイヤルには非常にこだわっています。実は、私自身、ローレットダイヤルが大好きでして、自社、他社問わず、気になるダイヤルをコレクションしています(笑)。中には試作で作ったレアなダイヤルもあって、PEN-Fのダイヤルには、どのローレットパターンが似合うのか、自身のダイヤルコレクションを眺めながら考えました。
デジカメWatchのインタビューより抜粋)

そう。

この沼は、深くて広いのだ。





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